Familiar Flowers 2

身近で咲く花たち。

2018-06-01から1ヶ月間の記事一覧

ウキクサ Spirodela polyrhiza

昨日のアオウキクサと混じってところどころに見られた同じくサトイモ科の浮遊植物。(属は違う。) 中心などに見える大きめのものがウキクサで、周辺の小さなものはアオウキクサ。 葉状体は写真の大きいもので6~7mm。 同じ場所のアオウキクサは2~3m…

アオウキクサ Lemna aoukikusa

水田などでよく見かけるサトイモ科の浮遊植物。 苞葉の中に雄しべ2個と雌しべ1個だけからなる花があるそうです。 一応、矢印の部分にあるのはそれぞれ雄しべ(紫色)、雌しべ(白色)ですが、苞葉の様子もわからなければ、雄しべが2個+雌しべ1個と揃っ…

フウセンカズラ Cardiospermum halicacabum

園芸栽培されるムクロジ科のつる植物。グリーンカーテンなどに利用されることがあるようです。 たまに民家周辺などで逸出したものが見られます。写真は川べりに生えていたもの。 まだ花がちらほら咲き始めたばかりです。 花は白色の4弁花。 中心に先端がオ…

ハナゾノツクバネウツギ Abelia x grandiflora

公園や道路沿いなどでよく植栽されているスイカズラ科の常緑低木。 アベリアやハナツクバネウツギとも呼ばれます。 写真の株はまだ花が少ないですが、日当たりのいい場所では一足早く花が咲き揃ってきています。 花はやや俯き加減に咲きます。 花冠は白色、…

ナンテン Nandina domestica

縁起木として庭植えされることが多いメギ科の常緑低木。 写真はほとんど日の当たらない林の中に生えていたもの。その昔植えられたものなのか、どこからか自然にやってきたものかは不明。 花は白色で花弁は強く反り返ります。 6枚あるようですが、落ちやすい…

キョウチクトウ Nerium oleander var. indicum

庭木などとして植えられる常緑低木(小高木)の花。 名前は、「竹」のような葉をし「桃」の花のような花を咲かせることから付いた中国名「夾竹桃」を音読みしたもの。 ということで一番最初の写真は桃色の花にしましたが、以降載せているのは観察の都合で白…

ハナカンナ(カンナ) Canna x generalis

遠目に見ていて花の様子がどうなってるんだろうと以前から気になっていた花。 園芸栽培される花ですが、増えたものを持て余して植えられたものなのか、ひょんなところで咲いていることもあります。 人の背丈ほどから2mクラスまで大きなものもありますが、…

セイヨウフウチョウソウ Tarenaya hassleriana

川辺の草地に咲いていた花。 園芸的にはクレオメと旧属名で呼ばれていることが多いです。 ぽつんと一株だけ、かなり丈のある草たちに囲まれて咲いていました。 茎頂の総状花序に花を多数咲かせます。 まだ咲き始めで花序は短めですが、これから咲き進むとぐ…

アジサイ Hydrangea macrophylla

梅雨時期の花の代表格的な花。 学名上は以前載せたガクアジサイの方がアジサイの一品種とされますが、実際にはアジサイの方がガクアジサイの栽培種で、ほとんどの小花が萼の発達した装飾花に変化し手毬咲きになったものがアジサイと呼ばれます。そうした咲き…

キキョウ Platycodon grandiflorus

公園や民家の庭先などで見かける花。 園芸品種もいくつかあり、写真のものも園芸品種かと思います。 草丈は一番高いものでは120cmくらいありました。 花径は平均的なもので7cm前後。 一般的に草丈は30~100cm程度、花径は3~5cmとされて…

ストケシア(ルリギク) Stokesia laevis

海岸の道路沿い土手の草地に咲いていたキク科の花。 通常は園芸栽培される花です。 さすがに場所が場所なのでワイルドな感じに咲いています。 近くに民家があるような場所でもないし、付近に花壇などもないですが、例えば道路が作られたばかりの頃などのずっ…

サボンソウ Saponaria officinalis

園芸栽培されるほか、たまに道路縁などにも見かけるナデシコ科の花。 花色は白色~薄紅色などあります。 雄しべは10本。 花弁の舷部の基部に2つずつ突起状の付属体があります。 雄性先熟のようで先ほどの画像では中心に小さくしか見えませんでしたが、終…

ヒメヒオウギズイセン Crocosmia x crocosmiiflora

よく園芸栽培される花で、スイセンと付きますがアヤメ科の花。 ヒオウギズイセン(C. aurea)とヒメトウショウブ(C. pottsii)の交配種といわれています。 花はやや俯き咲きます。 花被片は6で、雄しべは3本、雌しべの花柱は3裂。 内側には赤い斑点があ…

アプテニア

海岸方面で見かけたハマミズナ科の花。 ハナヅルソウのつもりでいたのですが、どうもそう簡単ではないようではっきりしないところもあるので一般的な呼び名の一つで「アプテニア」としました。 前置きが長くなりますが、ハナヅルソウの学名は Ylist では Mes…

ガクアジサイ(ハマアジサイ) Hydrangea macrophylla f. normalis

ガクアジサイは栽培されるアジサイの原種で、房総半島、三浦半島、伊豆諸島など海岸方面に自生がある落葉低木。 写真のものも海岸付近の土手に生えていて見た目には野生的なのですが、自生地でないのでだいぶ昔に植栽されたものなんだろうと思います。という…

ベニガク Hydrangea serrata var. japonica

装飾花が白から紅色に変化するヤマアジサイの変種。 両性花は白色。写真のものは蕾では少し青味を含んでました。 両性花の花径は、約7mm。 雄しべ10本、雌しべは柱頭が3つ。 装飾花の萼片は3~5枚。縁には鋸歯があります。 ほんのり紅色を帯びてきて…

ザクロ Punica granatum

庭などに植えられるミソハギ科の常緑小高木。 写真ではいまいちですが、濃い緑色の葉と赤橙色の花のコントラストが綺麗です。 蕾の様子。 開花直前の花の様子。 蕾を包んでいる萼は厚みがあり硬いです。裂片は6つ。 なかなか手の届く範囲で綺麗な状態の花が…

(耐寒性マツバギク) Delosperma cooperi

庭植えから公園樹、街路樹の下草などで、ごく普通に見かけるハマミズナ科の花ですが、和名がよく分からない花です。 一般的にはマツバギクと呼ばれていますが、Lampranthus属の花もマツバギクと呼ばれ、そちらは耐寒性があまりないことから、園芸的にはこち…

シナノキ Tilia japonica

公園で見かけたアオイ科落葉高木の花。 手の届く位置では花があまりありませんでしたが、けっこう高い位置ではたくさん咲いていました。 花は真っ白でなく乳白色でやや黄色味があります。 多数の長い雄しべが目立ち、ちょっとボタンヅルのような雰囲気。 花…

キンシバイ Hypericum patulum

庭や公園などに植えられるオトギリソウ科の落葉(半常緑)低木。 枝垂れた枝先に花を咲かせます。 黄色の5弁花。花弁は完全に開く感じでなくカップ状。 柱頭5つ。雄しべは多数ですが5つの束に分かれています。5つの束になっているのはビヨウヤナギやセイ…

アメリカキササゲ Catalpa bignonioides

公園で見かけたノウゼンカズラ科の落葉高木。 遠すぎて写真だとあまりわかりませんが、大きな花序をたくさん出しています。 花冠の縁は細かく波打ち、花色は全体的に白色で花冠内部から下唇にかけて紫色の斑紋とオレンジ色~黄色の斑点があります。(この写…

サンゴジュ Viburnum odoratissimum var. awabuki

公園樹や生垣としてよく見かけるレンプクソウ科の常緑高木(小高木)。 材に水分が多いので防火のために植えられるといったこともあるようです。 円錐状の花序は重いのかやや垂れ下がっています。 花冠の裂片は5つは、強く反り返り、雄しべが5本飛び出しま…

ビヨウヤナギ Hypericum monogynum

公園や庭などに植えられるオトギリソウ科の落葉低木。 花はこの1輪だけ咲いていました。蕾はそこそこあったので花期的にはまだこれからとは思いますが、あまり株の状態はよくなさそうな感じ。 5枚の黄色の花弁と長くて目立つ雄しべの様子など、以前載せた…

ハナショウブ Iris ensata var. ensata

ノハナショウブ(var. spontanea)から改良された園芸植物で、よく庭や公園などに植えられています。 本来、抽水植物ではないのでよほど乾燥する土地でなければ育ちますが、花の時期だけ見た目の都合で水を張って抽水状態にしている所も多いようです。(写真…

タイサンボク Magnolia grandiflora

庭や公園などに植えられているのを見かけるモクレン科の常緑高木。 (2016年6月下旬) 大きな樹木の花は意外と不釣り合いにも思える小さな花を咲かすものも多いですが、遠目にも目を引く20cm以上にもなる立派な花で、香りもとてもいい花です。 とは…

タチアオイ Alcea rosea

よく庭などで栽培されているアオイ科の花。 草丈は2mくらいにまで育ちます。 花色や八重など咲き方は様々な園芸品種があります。 花径は10cmくらい。 雄性期の雄しべ。 雄性先熟で、雌しべの柱頭が出てきたもの。 多数の雄しべの花糸が筒状に合わさっ…

ホオズキ Physalis alkekengi var. franchetii

観賞用に栽培されるナス科の花。 たまに民家周辺や田畑の道端の草地で見かけることもありましたが、最近はほぼ見かけなくなりました。 花は下向きに咲きます。 花径は2cmほど。 萼は先が5裂し、筒部は後に発達し「ほおずき」といった感じに膨らみます。 …

クチナシ Gardenia jasminoides

公園や庭木として見かけるアカネ科の常緑低木。 ですが、どちらかというと園芸品種のヤエクチナシ(別名オオヤエクチナシ)の方が見かける機会は多いかも。(後半にちょっとだけ画像有り。) 6~7月に甘い香りのする花を枝先に咲かせます。今年は見かける…

サツキ Rhododendron indicum

公園や道路沿いなどによく植えられているほか、庭木や盆栽などとして昔から育てらているツツジ科常緑(半常緑)低木。 いわゆるヒラドツツジなどの「つつじ」が咲き終える5月中旬以降にぽつぽつと咲き始めるのが「さつき」です。 ただ、ひとえに「さつき」…

スイセンノウ Silene coronaria

よく庭や花壇に植えられるナデシコ科の花。 (2017年5月下旬) 花径は3~4cm、花弁は5枚。写真に撮ると滲んでしまうような鮮やかな濃い赤紫色をしています。 左が後半の花で、右が咲き始めの花。 花弁が少し成長し、花色は赤味が強くなっていまし…