Familiar Flowers 2

身近で咲く花たち。

2016-07-01から1ヶ月間の記事一覧

ツルフジバカマ Vicia amoena

道端の日当たりのいい草地に咲くマメ科のつる植物。花序全体でもふっくらした印象がありますが、花一つ一つがぷっくりしていて可愛らしい花。 小さな小苞があります。花弁を透かした光ってなんか好きです。 萼筒、萼歯の様子。 茎には稜があり、托葉は粗く裂…

ゴウシュウアリタソウ Dysphania pumilio

道端や畑などに見られるヒユ科の植物。 花序は葉腋に固まって付きます。小さな花ですが、それ以前に花の構造がよくわかりません・・・。写真の状態は花後なのかも? 写真の中心からやや上辺りにみえる緑色のものは、雌しべのようなものも見えて花被が開いて…

コニシキソウ Chamaesyce maculata

アスファルトの道端から畑のような場所までどこでも見かけるトウダイグサ科の植物で、ニシキソウというのが別にありそれに「コ(小さい)」が付いた名前。 複雑な模様を作り出すように地面に這い広がる姿からニシキソウ(錦草)と付いたのではないかと思いま…

エノキグサ Acalypha australis

道端の草地に見られる植物で、名前の由来は樹木のエノキ(榎)と葉が似ていることから。 雄花の様子。花被が裂け雄しべが出ている。エノキに似ているといってもトウダイグサ科の植物。雄花は写真のように葉状の総苞から穂状に伸び、小さな花が多数付きます。…

オモダカ Sagittaria trifolia

水田などに見られる3弁の白い花で、なかなか綺麗な花です。写真は花序の上部につく雄花。 こちらは花序の下部の方に咲く雌花。同時に咲くというより雌花が先に咲き、伸びていった花序の上部で後から雄花が咲きます。 雌花の花後の集合果。 とても目立つ葉の…

クサギ Clerodendrum trichotomum

日当たりのいい道端の草地から林の縁などに見られる小高木~低木の花。 写真のように長く飛び出した雄しべと雌しべが特徴。 花の形も「大」の字のようで面白く、芳香があり周囲を漂います。 花冠は筒部が長く萼から飛び出すように咲いている。 名前の由来は…

キバナノマツバニンジン Linum medium var. medium

日当たりのいい草地に咲くアマ科の花。 その昔、見かけた場所は整地されてしまったので、それ以来ずっと見かけることもなかったのですが、久しぶりに見ることが出来ました。 花が咲く時間がとても短い花で、よく晴れた日の午後に2時間程度?だけ咲くようで…

コバギボウシ Hosta albo-marginata

日当たりと湿り気のある草地に咲く花。 横向きからやや下を向いて咲き、花被片6枚は合着している。 ギボウシという名の由来は橋などにある飾り「擬宝珠(ぎぼし、ぎぼうしゅ)」に蕾の様子を見立てたものです。 花の基部には苞があります。 葉身が葉柄に流…

マルバハギ Lespedeza cyrtobotrya

日当たりのいい林などに見られるマメ科の落葉低木。 特徴の一つは花序が短いということで葉から外に飛び出さない程度で花は咲きます。 萼歯の先端が針状に尖るという点も特徴。(追記:この画像ではいまいちわかりづらいですが、上側の萼裂片(萼歯)は浅く…

ネコハギ Lespedeza pilosa

道端に這い広がるタイプのハギの一種。白に紅紫色がアクセントになった可愛らしい花。 竜骨弁から雄しべ、雌しべが見えている様子。 草地からフェンスを越え道端に伸びているネコハギ。 茎や葉に軟毛がたくさんあるのが特徴。 萼の裂片は切れ込みが深い。 花…

カントウヨメナ Aster yomena var. dentatus

(2016~2019の観察記事を踏まえまとめ直しました。それぞれの記事は下げました。) 畦道などの道端に咲く花で、ヨメナの変種。 名前にカントウと付くように分布は東日本とされます。対してヨメナは、西日本に分布するとされますが、身近でヨメナが…

ユウガギク Aster iinumae

道端で見かけるキク科の花。 (2017年10月上旬のものに写真を置き換えました。) (2016年7月下旬) 早いものでは7月下旬ころには見かけるようになります。(夏頃に草刈りにあうような場所ではもっと後になります。) 舌状花の花色は通常は白色…

オオヒヨドリバナ(ヒヨドリバナ) Eupatorium makinoi var. oppositifolium

林や林の縁などで見かける花で、小さな花を散房状に咲かせまます。 倒れているようなものも多いですが草丈は人の背丈ほどからもっと大きいものまであります。 頭花はさらに小さな花の集まり。 筒状花がだいたい5個くらいずつ纏まって咲きます。 一般的には…

ジャノヒゲ Ophiopogon japonicus

林の中などに見られる植物。常緑で庭などにもよく植えられます。(写真は自宅の庭のものです。) 総状花序に白に紫がうっすら差したような淡い色の花を下向きに多数咲かせます。 よく見ると可愛らしい花ですが、こうして茂った葉の中でひっそりと咲いている…

ヒメムカシヨモギ Conyza canadensis

人為的に整地されたような道端や空き地によく見られる花です。 似た姿をしたものにオオアレチノギクがありますが、こちらは小さいながらも舌状花がありデジカメなどであらためてよく見てみると可愛らしい花です。 草丈は数十センチのものもありますが1mを…

イヌゴマ Stachys aspera var. hispidula

用水路沿いなどやや湿り気のある所に咲く花。 花は輪生状に何段かに分かれて咲きます。草丈は4,50cmくらい。 ギリギリ見えるか見えないかですが、先が5裂し星形のようになった萼筒の奥に4つの分果が見えます。 葉の様子。 対生につき短い葉柄があり…

ハルシャギク Coreopsis tinctoria

暑い夏の盛りに道路縁などで見かけるキク科の花。 頭花は8枚の舌状花と中心の多数の筒状花から出来ていて、はじめはこの写真のように雄しべが見えているようです。 どのくらいで切り替わっているのかわかりませんが、途中からこちらの写真のように2裂した…

キツネノマゴ Justicia procumbens var. procumbens

道端に咲く小さな花。他にも似た花がありそうでない、意外と個性的な花です。 花は正面からの縦幅で5~6mm程度、横の広い部分で4mmくらい。 雄しべは2つ。 花穂には一斉にたくさんの花ではなく、1~3個くらいずつ咲かせます。 そこがまたなんだか…

スベリヒユ Portulaca oleracea

日当たりのいい乾いた道端などに見られる花で多肉質の植物です。 花期は夏、ただし開花時間はとても短いです。晴れた日の午前7時くらいから開きだし、正確に計ったことはないですが1~2時間のうちには閉じてしまいます。 茎は地面を這い広がります。食べ…

イヌホオズキ Solanum nigrum

花は6月くらいから見かけるようになります。際立ってどこが綺麗とかいうタイプの花ではないかもしれませんが、少し下からのアングルの花姿が結構好きな花。 葯の長さが特徴で2mm以上あります。集まった葯が太く見えます。 こんな風に小さく咲いてしまっ…

オニユリ Lilium lancifolium

栽培されているものも見かけますが、日当たりのいい道端の草地などにも見かけるユリ科の花。 花は下向きに咲きますが、花被片が強く反り返って上からでも花をアピールしているかのようです。 黒っぽい斑点が多数あり、花被片の基部の方では突起状になってい…

ヤブミョウガ Pollia japonica

葉姿がミョウガに似ていることからヤブミョウガですが、ミョウガの仲間ではなくツユクサ科の花です。林の縁などで群生した姿をよく見かけます。 雄性花 雌性花 一つの株に雌しべが短く雄しべが長い雄性花と、雌しべが雄しべより長い雌性花があります。 花は…

アメリカイヌホオズキ Solanum ptychanthum

道端で普通に見られるイヌホオズキ類の一つ。 花色は夏場は白っぽいですがそんな花でもよく見ると裏側など紫色が滲んで見えることがけっこうあります。 花冠の裂片は細く、これまで計った感じでは平開時で花径は0.7~1.1cmくらい。 同じ花序内でも1…

ミズアオイ Monochoria korsakowii

用水路に見かけた花。 雄しべは6つですが、短めの黄色の葯が5つと長めで青色をした葯が1つという変わった構造で、花の左寄りに付くものと、右寄りに付くものとがあるようです。 なので例えば、左側にその雄しべがある場合、昆虫の左側に花粉がつき、次に…

コケオトギリ Hypericum laxa

名前につく「コケ」は小さいという意味のようですが、育つ場所も苔が生しているような湿り気のある場所。 草丈は10cm程度で花も小さく5,6mm、さらに黄色という色は意外と周辺の緑に紛れてしまうために気を付けて見ないと見落としてしまう花です。 …

ヤブラン Liriope muscari

林の縁などに見かける花ですが、斑入り品種などは庭などでもよく植えられています。 葉の状態だけだと林の縁の草地などでは目立ちませんが、夏に伸びる紫色の総状花序はよく目立ちます。 特に太いものを計って、葉幅1.1mmほどでした。 花序には小苞があ…

スズメウリ Zehneria japonica

道端の草地、林の縁などに見かけるつる植物の花。名前からはよく比較されるカラスウリと違って日中、花が咲いています。雌雄同株と雌雄異株の両方あるようです。 一枚目の写真では花冠が4裂でしたがこちらは5裂。5裂が一般的ですが稀に多かったり少なかっ…

ウリカワ Sagittaria pygmaea

水田などにオモダカとともに見られ、同じような白い3弁の花を咲かせます。花は似ていますが、葉がまったく違い長さ15cm程度で線形をしています。 雌雄同株で写真は雌花。 こちらは雄花。花序の上の方に咲きます。 雄花と雌花が同時に上下に咲くのでなく…

ミズタマソウ Circaea mollis

林の中などで見かけるアカバナ科の花で草丈は50cm程度までになります。 花弁は一見4枚に見えますが、上下に2枚ついていて切れ込みがあります。それとは逆に萼片は左右に2枚。 果実に白い毛があり、それが水滴のように見えることからミズタマソウ。実…

トキリマメ Rhynchosia acuminatifolia

マメ科のつる植物で、林の縁などで他の草や低木などに絡んでいるところを見かけます。 萼筒に黄色の腺点が多数目立ちます。 葉は3出複葉で頂小葉の幅の広い部分が葉の基部寄りにある。 名前も似ている似た花にタンキリマメがあり、そちらは幅の広い部分が中…