Familiar Flowers 2

身近で咲く花たち。

ナデシコ科

ハマベマンテマ Silene uniflora

園芸栽培されるナデシコ科の海浜性植物で、葉をつける茎はあまり高くならずマット状に広がり、花の咲く茎は斜上します。 別名では、萼筒の膨らんだ様子からホテイマンテマとも呼ばれます。 原産地はヨーロッパの大西洋岸、バルト海沿岸などで耐寒性がありま…

サボンソウ Saponaria officinalis

園芸栽培されるほか、たまに道路縁などにも見かけるナデシコ科の花。 花色は白色~薄紅色などあります。 雄しべは10本。 花弁の舷部の基部に2つずつ突起状の付属体があります。 雄性先熟のようで先ほどの画像では中心に小さくしか見えませんでしたが、終…

スイセンノウ Silene coronaria

よく庭や花壇に植えられるナデシコ科の花。 (2017年5月下旬) 花径は3~4cm、花弁は5枚。写真に撮ると滲んでしまうような鮮やかな濃い赤紫色をしています。 左が後半の花で、右が咲き始めの花。 花弁が少し成長し、花色は赤味が強くなっていまし…

ノハラナデシコ Dianthus armeria

(2015年6月下旬) 道端に見かけるナデシコ科の花。 (2016年6月上旬) 花弁の先はいくつか浅い切れ込みがあり、白い斑点と並んだ紅紫色の斑点があるようです。 花弁上に毛が生えているのが見えます。 細い苞葉があり、目につきます。 (2016…

マンテマ Silene gallica var. quinquevulnera

海岸方面の草地などで見かけるナデシコ科の花で、シロバナマンテマの変種にあたります。 花弁に濃い色の赤い斑があるのが特徴です。花弁自体もシロバナマンテマより幅があると思います。 花径は1cmくらい。 萼に生える長毛と腺毛。 腺毛は花柄や苞葉、花…

ノミノツヅリ Arenaria serpyllifolia

道端に生えるナデシコ科の小さな花。 (この記事は、これまでの「ノミノツヅリ」「ネバリノミノツヅリ」「ノミノツヅリに腺毛がはえてきた?」という3つの記事に載せていたものをすべてノミノツヅリとしたことで、新たな画像も加えて一つにまとめ直した記事…

ムシトリナデシコ Silene armeria

道端に見られるナデシコ科の花。 花弁には鱗片が2つずつ付き、副花冠のようになっています。この仲間(Silene)の特徴のようです。 花径は1.5cm程度。 萼の長さも1.5cmくらい。 茎の上部の方には粘液を出す部分があり、べた付きます。 これがムシ…

シロバナマンテマ Silene gallica L. var. gallica

道端で咲くナデシコ科の花。海岸方面でよく見られます。 「シロバナ」とつく割りに花色はこのようなものも多く、ピンク~白色です。 (2016年5月下旬)白色の花のもの。 花径は写真のもので8mm程度。花期のピークが過ぎていくともっと小さいものも見…

ミチバタナデシコ Petrorhagia nanteulii

道路の縁石沿いで見かけるナデシコ科の花。 ミチバタナデシコの花は、似た花のイヌコモチナデシコ(P. dubia)に比べて中心の筋が赤紫色をしています。 葉鞘の比です。 この写真は茎上部で細めの部分。 赤味が差しているところが合着終わり部分として、約4…

ウシハコベ Stellaria aquatica

林縁や道端の草地にたまに見かけるナデシコ科の花。 柱頭は5つに分かれているのが、コハコベやミドリハコベとの見分けポイント。 花弁はコハコベやミドリハコベと同じように2つに深裂しているので10枚に見えますが5枚です。 花径は8mm程度。 萼片、…

ミミナグサ Cerastium fontanum ssp. vulgare var. angustifolium

道端の草地や土手などに見かけるナデシコ科の花。 早いものは少し前からちらほらと咲き始めていますが、オランダミミナグサの花が開いてるのをあまり見かけなくなる今くらいの時期(5月に入ったくらい)、入れ替わるように花をよく見かけるようになる気がし…

ツキミマンテマ Silene nocturna

海岸方面の縁石沿いなどに見られる花で、名前に「ツキミ(月見)」とつくように夜に咲くナデシコ科の花。草丈は40cm程度。 写真は、夜だと小さな花にフラッシュ使用では白飛びしそうなので、早朝に撮りました。 明るい日中はこんな感じで閉じてしまって…

ミドリハコベ Stellaria neglecta

林の縁で見かけるナデシコ科の花。よく見かけるコハコベより一般的には草姿が大きい傾向があると思います。 また、一般的にコハコベより雄しべの数が多い傾向があって、この写真の花では8本。 ただし、少ないものもあるので雄しべの数だけでは判断できない…

イヌコモチナデシコ Petrorhagia dubia

道路の縁石沿いなどでよく見かけるナデシコ科の花。 似た花のミチバタナデシコ(P. nanteulii)とはいくつか違いがありますが、花色や種子などで見分けられます。 葉鞘の縦横比にも違いがあるようなのですが、どうも葉鞘がどこからどこを指すのか(特に下側…

アライトツメクサ Sagina procumbens

湿り気のある場所に育つ花のようですが、写真はうちの藤の鉢に生えているものです。 水をよく遣るので環境が合うのだろうと思います。 花弁はとても小さく申し訳程度しかなく、それが逆に可愛らしいかも(笑) 萼片、雄しべ、柱頭とも4つの4数性で、写真の…

ノミノフスマ Stellaria uliginosa var. undulata

畦など湿り気のある場所に育つナデシコ科ハコベ属の花。 真っ白な花弁は深く切れ込んでいるので10枚に見えますが、5枚の花弁。 花径は7,8mmくらい。環境によってはもう少し小さいかも 萼片は5枚で花弁より少し短い。花柄や萼片など無毛です。 葉柄…

ウシオツメクサかウシオハナツメクサか。

(内容はほぼ変わりませんが、文章の配置など少々修正しました。2017/05/11) 昨年はじめて咲いていることに気づいた可愛らしい花。 ウシオツメクサ(Spergularia marina)とウシオハナツメクサ(S. bocconi)とでまだ絞れていません。もう一つ似た花でウス…

オランダミミナグサ Cerastium glomeratum

道端に普通にみられるナデシコ科の花。 花は3~4月くらいの天気が良く日の当たるときだけ開いています。涼しいときは昼間も咲いていたりしますが、暑い日は午前だけなど早めに閉じているように思います。また、5月以降になってくると開いている様子は見ら…

コハコベ Stellaria media

道端などで普通に見られる小さな花で、写真の状態で花径は5mm。 2月くらいからけっこう見かけるようになります。 昨年5月の写真。雌しべの花柱は3つで、似た花のひとつに挙げられるウシハコベは5つ。 上部では葉柄がありませんが、 下の方では葉柄が…

カワラナデシコ Dianthus superbus var. longicalycinus

いわゆるナデシコといえばこの花のことで別名ヤマトナデシコとも。 道端の草地や河口岸、海岸付近の草地などに咲く花ですが、性質は強いので種さえ飛べば道路の縁石沿いにも咲いていることもあります。 花径は4cmくらいで花弁の先は繊細に裂け、基部のあ…

ハマナデシコ Dianthus japonicus

海岸の岸壁や岩場などに咲くナデシコ科の花。 海が近い道路の縁石沿いなどにもたまに見かけることがあります。 苞の先が尾状に長くなるのが特徴の一つで、似た花でヒメハマナデシコでは尖った部分は短い針状です。 花径は1.5cmほどで大きくありませんが…

ハマツメクサ Sagina maxima

海岸に咲くツメクサの仲間。道端に見かける一般的なツメクサと比べ、全体にやや大きめで葉には厚みがあり、花径は5mmほどあります。 とても厳しい環境に思えますが、このような海岸の岩場の僅かな隙間に育ちます。 葉の幅は広めのもの計ってみると約2m…

ツメクサ Sagina japonica

道端などで普通に見られる花径4mmほどの小さな花。 「ツメクサ」は「爪草」で猛禽類の爪に細い葉の様子を喩えたものですが、同じように「ツメクサ」とつく花でも例えば「シロツメクサ」などは、緩衝材としてその昔は荷物と一緒に詰められていたことから付…