Familiar Flowers 2

身近で咲く花たち。

2017-07-01から1ヶ月間の記事一覧

ヘラオモダカ Alisma canaliculatum

湿地や水田などに見かけるオモダカ科の植物。 昨年一度記事をアップしたことがある花なのですが、これまであと一歩が近寄れないところでしか見かけることができず写真もよく撮れずにいました。今回手の届く範囲で見ることが出来たので、あらためて上げ直すこ…

ハエドクソウ Phryma leptostachya ssp. asiatica

林内の薄暗い場所で見かけるハエドクソウ科の花。 似た花にはナガバハエドクソウ(f. oblongifolia)がありますが、葉の様子などの比較は昨年比較記事として載せています。(ハエドクソウとナガバハエドクソウの比較。 - Familiar Flowers 2) 上唇の先は浅…

ナガバハエドクソウ Phryma leptostachya ssp. asiatica f. oblongifolia

林の中に生えるハエドクソウ科の花ですが、個人的に観察している場所ではハエドクソウよりやや明るめの場所で見られます。 ただし、その明るめの場所の方はけっこう人の手が入っているので、日照具合で住み分けているかどうかはわかりません。単にナガバハエ…

タラノキ Aralia elata

林の縁などに見かけるウコギ科の落葉低木。 トゲが少ないものはメダラ(f. subinermis)と分けることがありますが、まず最初に載せているのはそのメダラのタイプかと思います。 写真のもので高さは感覚的にですが2m50cmくらいかもっとあるかなという感…

ツユクサ Commelina communis

湿り気のある場所でよく見られるツユクサ科の植物。 花には両性花と雄花があり、この写真の花は両性花。 両性花では長い雌しべがあります。(写真で一番長く伸びているもの) 雄しべは合計6本ありますが、雌しべの次に長い2本が花粉を出す雄しべ。 その次…

ミツバ Cryptotaenia canadensis ssp. japonica

林内などに見られるセリ科の植物で、食用としても栽培されます。 本来は一か月ほど前に花を見られていたはずですが、草刈りのタイミングの問題で今年は今頃になって見かけるようになりました。 目を凝らして見ないとつい素通りしてしまうような小さな花です…

オオカナダモ Egeria densa

用水路などに見られるトチカガミ科の水草の花。 白い小さな花が点々と生えています。 微妙に近寄れない位置で咲いているので、手を必死で伸ばして撮りました(笑) 日本で見られるオオカナダモは雄花(雄株)のみだそうで、写真の花も9本の雄しべが配列され…

エンジュ Styphnolobium japonicum

道路沿いなどで植栽されたものを見かけるマメ科落葉高木。 枝先にとても大きな円錐花序を出します。全体の色の印象は黄緑がかったクリーム色といった感じなので大きさの割りに花としては目立たない感もあります。 旗弁は白色で中心が黄色をしていて、強く反…

ソクズ Sambucus chinensis

道路に面した林の縁で見かけたレンプクソウ科の植物。 草丈は人の背丈ほどとかなりあります。 大きなものでは15cm以上はある集散花序に小さな花を多数つけます。 小さいですが整った花で花冠は5裂し、太くてしっかりした花糸は花冠とほぼ同色で雄しべが…

ヒメコウゾ Broussonetia monoica

林内や縁に見られるクワ科の樹木。また果実からの記事です。 けっこうあちこちに生えていて果期になると気づくのですが、花の写真をいつも撮り逃しています。(下の方に花の様子など追加) 見た目に美味しそうな果実の様子ですが実際に食用になります。でも…

ヤマウルシ Toxicodendron trichocarpum

林内や縁に見られるウルシ科の樹木。 いつも花の時期に書いてきましたが、この写真は花ではなく果実です。 ブログ開始から1年以上経過し、あらたな花も少なくなってきたので、花の様子を撮れていないものでも載せることにしました。 果実は核果で熟すと刺毛…

マンリョウ Ardisia crenata

林の中に育つサクラソウ科の常緑樹小低木。 写真は植えたわけでもなくひとりでに家の塀の内側に生えてきたもの。 けっこうあちこち生えてくるようです。 花はまだ咲いてないものが多いですが、下向きに多数つきます。 花序は複数の散形花序が出ているのです…

チドメグサ Hydrocotyle sibthorpioides

公園の植栽の陰でみかけたウコギ科の植物。 散形花序に花を咲かせますが、足を止めしゃがんで覗き込んてみないと花が咲いていることに気づくのが難しい大きさ。 花弁、雄しべ5で雌しべの花柱は2つあります。 花序の径でも3mmあるかないかで、一つの花の…

不明のハギ Lespedeza sp. (ニシキハギ?)

道路沿いの土手に見かけたハギの一種。 7月中旬にしてすでにピークのような咲きっぷりです。 葉腋からも花序は出ていますが、枝先に大きな花序が垂れ下がり咲いています。 下の方の花序は小さく葉より短い。 竜骨弁は翼弁より少し長い。 竜骨弁の色は白っぽ…

リョウブ Clethra barbinervis

林にみかけるリョウブ科落葉樹の花。 近づいたときに一瞬香りが漂った気がしたのですが、あらためて傍で嗅いでみても感じることができませんでした。 枝先に総状花序を数本出し小さな花を多数咲かせます。 花序の長さは写真のもので15cmほどでした。 写…

トウコマツナギ(キダチコマツナギ) Indigofera bungeana

道路沿いの土手などに見かけるマメ科の低木。 別名がキダチコマツナギというように、似た花のコマツナギと違い明らかに「木」という姿になります。 遠目には萩のように見えます。 中心に写るものはかなり高く、2m以上はあるかなといった感じでした。 辺り…

オオアレチノギク Erigeron sumatrensis

道端に見かけるキク科の植物。 写真のものは70cmくらいだったかと思いますが、大きなものは人の背丈を超えます。 花は今はところどころ咲いているものを見かける程度ですが、7月後半か8月くらいからの方になるとよく見かけるようになると思います。(…

トウネズミモチ Ligustrum lucidum

道路沿いや公園樹などで植栽されているのを見かけるモクセイ科の常緑樹。 ときどき、自然発芽したものが育っているのも見かけます。 刈り込まれたりしていなければかなり高くなります。 花の写真は手ごろなサイズの自然発芽したと思われるもので撮りました。…

モッコク Ternstroemia gymnanthera

庭木や公園樹などで見かけるモッコク科の常緑高木。 野山などで見かけたことはあるようなないようなですが、庭などにはどこからか種子が運ばれてきてひとりでに生えてきたりがあります。 樹形が綺麗でいかにも「木」という感じをしています。 花弁は5枚。 …

アメリカミズユキノシタ Ludwigia repens

水辺に育つ植物で、てっきりキカシグサの仲間でミソハギ科かなと思いましたが、アカバナ科の花でした。 見かけたのは水辺といってもそこに放置された小さな廃船に溜まった水の中で、ある意味水槽状態の場所。 「ルドウィジアなになに」といって水草として栽…

アレチノギク Conyza bonariensis

道端に見かけるキク科の植物。 オオアレチノギクと一緒に昨年あげていますが、あらためて単独の記事。 写真の場所は海岸。どこにでも生えてそうで意外とあまり見かけず、道路沿いや空き地など人工的な場所か、このような海岸の砂地などで見られるますが、そ…

コマツナギ Indigofera pseudotinctoria

道端の草地に見かけるマメ科の植物。 株は放射状に這うように広がります。 這う枝と斜上する枝があり、株の中心の枝などは直立するものもみられ、高さは50cmくらいになります。 這うように伸びた枝の様子。 花はマメ科らしい蝶形花で、花弁には毛がある…

マサキ Euonymus japonicus

海岸方面に見られる常緑小高木(または低木)。斑入りの園芸品種など生垣などでもよく見かける樹木。 写真のものは海岸ではないですが海は近い川沿いで、樹高は4mくらいあるかなという感じ。 葉腋から集散花序をだし、淡い黄緑色を帯びた白っぽい4弁花を…

ヒメナミキ Scutellaria dependens

畦など湿地に生えるシソ科タツナミソウ属の植物。 ナミキソウに似て、花も全体の草姿も小さいのでヒメナミキ。 以前まで見かけていた畦では消滅してしまい最近見ることが出来なったのですが、久しぶりに他の場所で見つけることが出来ました。 花は葉腋に1つ…

チダケサシ Astilbe microphylla

林の縁の草地に見かけるユキノシタ科の植物。 花序が大きめのもの。 やや小さくまとまった感じのもの。 花序は垂れず側枝は短めで真横~斜上しています。 小さな花の集まり。 一つの花の様子をくっきり写すのはなかなか大変でうまく撮れないですが、細い花弁…

ヤブコウジ Ardisia japonica

林の中に見られるサクラソウ科の常緑小低木。 葉は3~4枚輪生して付きます。 上部の新しい葉の葉腋あたりから花序が出て、花は俯き咲きます。 花冠は5深裂。 花径は1cm弱。 葉は光沢があり、縁には細鋸歯があります。 樹高?は10cm程度しかないで…

ハンゲショウ Saururus chinensis

湿地に生えるドクダミ科の植物。 草丈は1mほどになり白く色づいた葉が綺麗なので観賞用にも栽培されますが、写真のものもそもそもは植栽されたものかなと思います。 (6月下旬) 白い葉が印象的なハンゲショウですが、まだ花が咲く前の段階ではまだ白くな…

(?)ロシアンコンフリー Symphytum x uplandicum

道端に時折見られるムラサキ科の植物。 いわゆるヒレハリソウと言いたいところですが、日本で野生化してよく見られるものは「コンフリー」ことヒレハリソウ(S. officinale)と「プリックリーコンフリー」ことオオハリソウ(S. asperum)の雑種起源のものが…