ハエドクソウ Phryma leptostachya ssp. asiatica
林内の薄暗い場所で見かけるハエドクソウ科の花。
似た花にはナガバハエドクソウ(f. oblongifolia)がありますが、葉の様子などの比較は昨年比較記事として載せています。(ハエドクソウとナガバハエドクソウの比較。 - Familiar Flowers 2)
上唇の先は浅く2裂していますが、縁はそのまま下に流れずに肩状に張り出しています。「-^^-」←こんな感じ。(苦しい(笑))
これはハエドクソウの花の特徴の一つなのですが、まれにナガバハエドクソウにも似たような上唇をしているものがあります。(ナガバハエドクソウの記事に載せました。)
横から見た花の様子。上側の萼歯は紅紫色をしていて果実期にもそのままあります。
花の幅(下唇)は、約5mm。
萼筒まで入れた花の長さは約9mm。
傾向としてナガバハエドクソウよりちょっとだけ大きい感じがありますが、どの花もこの大きさというわけでもなくちょっと小さいものもあります。
草丈は高いもので5、60cmくらいかもう少しあるかも(測っていないので印象です。)
茎には葉が6対くらいついています。葉が全体的に多数付いた姿をしているのもハエドクソウの特徴のひとつ。(ナガバハエドクソウは葉数が少なく下の方にだけあるような感じ。)
葉は対生し卵形で基部は「ほぼ」切形。
最上部の葉の基部は心形のような感じになるものが多い。
ただ完全な心形というより、よく見るとこんな感じだったりします。
葉脈が側脈だけでなく細脈まで隆起していて目立ちます。
これもハエドクソウの特徴で、ナガバハエドクソウの方はここまで目立たないのですが、単独で見てもいまいち分かりづらいこともあると思います。(葉表の感じも違いがありますが、比較記事の方で両者の葉を並べた写真があります。)
最下部の方の葉は小さめになり、三角に近い扇形というかなんというのか写真のような形をしているものが多いようです。
茎には短毛が密生しています。
花後は萼に包まれて果実は下向きに茎に沿います。
比較記事の方でもすでに由来は書いてましたが、古くはハエ取り紙の原料とされたのがその名の由来です。
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