Familiar Flowers 2

身近で咲く花たち。

2016-09-01から1ヶ月間の記事一覧

メナモミ Siegesbeckia pubescens

やや自然度高めな感じの道端の草地、コメナモミでなくメナモミの方は初めて見ることが出来ました。 分岐した先の方の花などは花柄が短くごちゃごちゃっとした印象ですが、画像検索など見ると、もう少しすっきり花が見えるものがあるのでこれから伸びるものな…

アキカラマツ Thalictrum minus var. hypoleucum

道路沿いの草地に咲くキンポウゲ科の花。 花といっても花弁はなく、その代わり多数の長い雄しべがよく目立ちます。 一つ前の写真でも写っていましたが、このように咲き始めは小さな花被片が4つあるのですが、やがては落ちてしまいます。(カラマツソウほど…

サクラタデ Persicaria odorata subsp. conspicua

畦など湿り気のある場所に咲くタデ科の花。名前の由来は見たままサクラのような綺麗な花を咲かせることから付いた名前です。 花は株により2タイプあり、この写真は雌しべが短く雄しべが長くて目立つ短花柱花。 こちらは長花柱花で、花柱が3分岐し柱頭が3…

ツルドクダミ Fallopia multiflora

このくらいの時期になると急に目立ち始めるつる植物。ドクダミとつきますが、タデ科の植物です。 覆われた下にはクズが生えているのですが、完全に入れ替わっていました。 雌雄同株で、花序には雄花と雌花が混在するようなのですが、雄しべも雌しべもしっか…

ウナギツカミ(アキノウナギツカミ) Persicaria sagittata var. sibirica

湿地や休耕田など湿った場所に見かけるタデ科の花。 小さな花が枝先に集まっていますが、花は2~3個ずつ咲いていくのか同時に咲いている数は少ないです。ほとんどが蕾に見えますが、蕾ではなくて果実を包んだ花後の状態の花被と思います。 咲き始めの花序…

アカバナ Epilobium pyrricholophum

湿り気のある所で育つ花です。花色は淡紅色なのにアカバナって不思議な感じですが、漢字で書くと「赤花」ではなく「赤葉菜」であって、葉が赤く紅葉することから付いた名前です。 花径は1.4cmのものがありましたが、多くは1cm程度。 アカバナ属の見…

キカシグサ Rotala indica var. uliginosa

水田などによく見かける草丈10cmほどの小さな抽水植物。この時期は雨水がある程度ですが、水田に水が張られている時期は全草がほぼ水中にあることも。 花は2mm程度で小さいです。先が尖って目立つ部分は萼で、花弁はその間にある米粒のような形をした…

ホシアサガオ Ipomoea triloba (+マメアサガオとの比較)

マメアサガオから遅れること約3週間、咲き始めたホシアサガオ。 マメアサガオと混生しているホシアサガオ。畑の縁や道端の草地など同じような場所に咲いています。 花を寄せてみました。写真ではホシアサガオが小さいですが、やや小さめの花だっただけで基…

シロザ Chenopodium album

道端に普通に見られるヒユ科の植物。 よく育ったものは2mを超えるものもあります。 一般的に見かけるものは1m前後。(ずっと小さいものもあります。) こちらは上の写真とは別のもので、家に生えてきたものを育つに任せておいたものです。草丈は計ってい…

ハマオトコヨモギ Artemisia japonica ssp. littoricola

場所は海岸、崖の上の草地。周辺には、この一株しか見当たりません。(追記: のちに他にもいくつか見つけました。) 多数の頭花を枝分かれした花序につけています。外側に雌花、中心に両性花。 ここまでの花の写真は、花を起こしたり上に向けたりして撮りま…

ヒメジソ Mosla dianthera

道端の草地に見かけるシソ科の花。イヌコウジュとよく比較される花で、2~3週間遅れて咲き始めたところです。花序はこれから伸びていきます。 ふと昨年の写真を見ると全く同じ日に最初の花が咲いていたようです。 上側にある2本の雄しべが花粉を出す完全…

ハナタデ Persicaria posumbu

林の縁などやや湿り気のある日陰によく見られるタデ科の植物。 名前に「ハナ」と付く植物は、似た仲間たちと比較して花が目立つとか綺麗な花をしているものにつけられることが多いです。 ちょっと見た感じではイヌタデなどより疎らな花序は地味な印象もある…

イヌタデ Persicaria longiseta

道端に普通に見られるタデ科の植物。 白花もあるらしいですが普通は紅色の花をしています。 このくらい引いた写真でも、小苞の縁にある長い毛が飛び出しているのがよく見えます。 花被は5裂で、写真のような感じであまり完全に開かないようです。それはそれ…

コメナモミ Sigesbeckia glabrescens

林の縁などに見かけるキク科の花。総苞片が印象的でなかなかユニークな花をしています。 その総苞片には腺毛がよく目立ちます。全体に黄色な為に一見、筒状花のみの頭花に見えますが先が3裂した舌状花もあります。 葉の幅はもう少し狭いものもありますが、…

ヒメキンミズヒキ Agrimonia nipponica

林の中など日陰に咲くバラ科の花。花弁は細く、花付きは疎ら、雄しべが5~8と少ないのが特徴。(追記:花弁が広いものがありました。下に追加画像。) 定規の当て方が雑ですが写真のもので花径6mm。周辺の小さめの花で4mmでした。 キンミズヒキの半…

アメリカセンダングサ Bidens frondosa

道端に普通に見かけるキク科の花。舌状花が普通なく(見えず)大きく広がった総苞片が印象的です。 この写真のように舌状花がハッキリとあるものもあります。コセンダングサとコシロノセンダングサの関係のように、名前が付いていても良さそうなものですが、…

キバナアキギリ Salvia nipponica

林の縁などに生えるシソ科の植物。サルビアの仲間です。 花の中心に見える紫色のものは仮雄しべだそうです。花粉を出す完全雄しべは上唇の方に隠れて見えていません。 一般的には昆虫をこの目立つ仮雄しべの方で誘い込み、そのすきに上の花粉を出す雄しべが…

オオオナモミ Xanthium occidentale

主に農地周辺の道端に見かけるキク科の植物。 花序の上の方には雄頭花がつきます。 雌頭花はその下あたりに咲きますが、花のときはあまり目立ちません。 写真中央で嘴状の突起のところ柱頭が出ているのが見えます。 葉は3~5に浅~中裂した形。 花後に雌頭…

センダングサ Bidens biternata

道端に咲くキク科の花で、名前はセンダン(樹木)の葉と葉の様子が似ていることから。 黄色の舌状花がありますが、数は不安定です。 葉は1~2回羽状複葉。 葉の両面ともに毛が生えていて、柔らかい葉をしています。 上部では互生ですが、 下部では対生につ…

イラクサ Urtica thunbergiana

林の縁のような日陰に生えている植物。 少々観察には注意が必要な植物で全体にトゲ(刺毛)があるのですが、トゲの基部にアセチルコリンとヒスタミンを含む嚢があるそうで、単純にトゲに触って痛いというだけではなく、より強い痛みが続くようです。 雌雄同…

ホナガイヌビユ Amaranthus viridis

道端、といってもアスファルト縁や民家周辺など人工的な場所で見かけるヒユ科の植物。この写真は花後の状態で穂が褐色になっています。 こちらはまだ若い緑色の穂。別名はアオビユ。 雌花の柱頭が見えます。すでにほぼ果実になってきている状態かと思います…

ホソアオゲイトウ Amaranthus hybridus

主に農地回りでよく見かける植物。花序には短めの横枝が多数出て全体に細長い花序をしています。 「ゲイトウ」は「ケイトウ(鶏頭)」で、よく園芸で栽培される赤い鶏の鶏冠のような花に対し、青くてほっそりしているのでホソアオゲイトウ。 最近は円錐状の…

ヨモギ Artemisia princeps

道端などによく見られるキク科の花。食材としても生薬としてもよく知られます。 秋に円錐花序が出て多数の花を咲かせます。ただ花としては舌状花がないため全く目立ちません。 上から見るとこんな感じ。 小さな花の集まりの頭花は、中心に筒状花の両性花がい…

ナンブアザミ Cirsium makinoi

林の中などに生えるアザミの一種。草丈は普通に人の背丈くらいまでになります。 (※のちにYlistを見て学名をC. nipponicumからC. makinoiに変更しました。C. nipponicumの和名はキタカミアザミ。) 頭花は横向き~やや下向きに咲き、総苞片の先には短い刺が…

マルバアメリカアサガオ Ipomoea hederacea var. integriuscula

道端に見かけるヒルガオ科の花。花径は3cm程度と小さいですが、花そのものはよく園芸栽培される一般的なアサガオによく似ています。 アサガオと同じように花の中心の筒部は白く、そこから光が放たれているかのように感じます。 萼の辺りには長毛が密生し…

ヤマハッカ Isodon inflexus

林の縁などに咲く花で、ハッカとは付きますが葉に香りは特にありません。念のため葉をこすって見たもののやっぱり感じませんでした。 シソ科に多い唇形花という花のタイプですが、下唇は両サイドが巻いていて雄しべ雌しべを包み込んでいます。 葉柄に葉身の…

センナリホオズキ Physalis pubescens

道端に見かけるホオズキの仲間。暖かい地方を好むせいか身近ではそれほど見かけることはありません。 花冠や萼に毛が生えているのが見えます。 花は淡い黄色で中心は褐色の斑紋があります。全体の色をいうならチョコバナナ色?といった感じ。 花径は1cm弱…

ヒガンバナ Lycoris radiata

道端に見かけるヒガンバナ科ヒガンバナ属のヒガンバナ。名前の通り、秋のお彼岸前後に咲く花。 花茎の先にぐるりと輪生状に花を咲かせます。長い雄しべと雌しべが印象的 ですが、基本的に日本のものは3倍体であるため結実はしません。 花被片は内外あり、内…

ヤブマメ Amphicarpaea bracteata subsp. edgeworthii var. japonica

道端の草地で見かける花。マメ科のつる性の植物はこの時期は多い気がしますが、咲く順番的にはその中で一番最後になるのかも。(今思いつかないだけかもですが) なんとなくぶっきらぼうな名前ですが、花色は上品な紫が旗弁(上側の花弁)に入る美しい色をし…

ボントクタデ Persicaria pubescens

水辺など湿り気があるところで見られるイヌタデ属の花。細いひも状の花序は枝垂れ、小さな花が離れ気味に咲きます。 花被は5裂した綺麗な形で、色はほぼ白でかすかに淡紅色をしています。 花後の花被は鮮やかな紅色になり果実を包みますが、花色とのコント…