Familiar Flowers 2

身近で咲く花たち。

2017-01-01から1年間の記事一覧

ノジギク Chrysanthemum japonense

兵庫県以西~四国、九州などの沿岸部に分布するキク科の花で、もちろんうちは分布域外ですが、以前から庭に咲いているもの。 どういう経緯でうちにあるのかわからないので気になりますが、一応特徴は備えていると思うのでノジギクとしてあげておきます。 花…

アラカシ Quercus glauca

ブナ科の常緑高木で、ドングリシリーズは7つ目です。 果実が落ちるのは遅いようで、まだあまり落ちていたものはありませんでした。 あまり果実自体が出来てないようでしたが。(目の届かない上の方にはもっとあったのかも) 堅果は少し重心が先端よりでぷっ…

キク(イエギク) Chrysanthemum morifolium

庭などでよく栽培される花ですが、民家周辺や道端にもたまに野生化したものも見られます。 栽培されているものは花色も大きさも咲き方も様々で、どのくらい種類があるのかもわかりませんが、個人的に身近で道端などに見かけるものは写真のような感じのタイプ…

サザンカ Camellia sasanqua

公園や庭などによく植えられるツバキ科の常緑樹。 元々の自生は九州や沖縄といった暖かい地域のようで、花色は白が基本のようです。 花弁は5~7枚で、雄しべは多数。 よく見ると、中心に先が3つに分かれた雌しべがあります。たまに4つに分かれたものもあ…

シラカシ Quercus myrsinifolia

林縁などでよく見かけるブナ科常緑高木。ドングリシリーズの6つ目。 少し前に撮ったものですが、台風などもあったので葉も果実もけっこう落ちてしまっていました。 かなり大きくなる樹木ですが、生垣など庭木としても植えられていることも多いようです。 堅…

ナワシログミ Elaeagnus pungens

秋~冬咲きのグミ類の一つ。 もともと海岸近くに育つ常緑低木のようですが、写真のものは植栽されたもの。 花には強めの芳香があります。花弁のようなものは萼筒で先端が4つに裂けます。 中を覗くと雄しべ4と雌しべ一つが見えます。 萼筒の基部付近から子…

コボタンヅル Clematis apiifolia var. biternata

林縁などに生えるキンポウゲ科のつる植物。 一度上げていたことがあるのですが、葉の様子に気になる点があったので一旦下げていました。 ということで、果実(痩果)の様子を確認しての再アップになります。 果実上部の縁には短毛があります。表面にはボタン…

スダジイ Castanopsis sieboldii

ブナ科の常緑高木の果実。ドングリシリーズの5つ目です。シイの実とも呼ばれます。 食べたことはありませんが、生食もできるらしいです。 神社の周囲の森林などでよく大木を見かけます。 果実(堅果)はクヌギのような丸い感じでなく、コナラなどのようにタ…

キッコウハグマ Ainsliaea apiculata

林の中など に咲くキク科の小さな花。 8月後半くらいから閉鎖花を付けているものは見かけていましたが、冷え込むようになった最近になって開放花もつけるようになったようです。(といっても最近あまり見ることが出来ていませんで、いつくらいから咲いてい…

エゴマ Perilla frutescens var. frutescens

以前、庭に生えてきたエゴマらしきもの(シソとの交雑種っぽいもの)の様子をアップしてましたが、道端で「エゴマらしいエゴマ」に出会うことができました。 草丈はあまりありませんでしたが、環境的な影響もあるかと思います。 花色は白。大きさは庭に生え…

アカガシ Quercus acuta

林で見かけたブナ科の常緑高木。ドングリシリーズの4つ目になります。 堅果は写真のもので長さ2cmちょっとで、ここまで載せたものの中では同じように縦長タイプのコナラよりは平均的には長めで、マテバシイよりはずっと短い。 小さい総苞片がうろこ状に…

チャノキ Camellia sinensis

あまり日の差さない林縁で見かけたツバキ科の常緑低木。(放置するとかなり大きくなるという情報もあるようです。) いわゆる「お茶」の木で、本来はインドやインドシナ半島、中国南西部といった暖かいところが原産ということで、寒さは全くダメではないにし…

葉に厚みがあるシロザ

河川沿いで見かけたシロザですが、葉に明らかに厚みがあるようです。 これまでシロザの葉は薄いものだと思っていたのですが、海岸だったり環境によっては葉に厚みを持ったものもあるようです。 こうして遠目に見た写真でも葉に厚みがなんとなく感じられると…

クヌギ Quercus acutissima

林で見かけるブナ科の落葉高木。 ドングリシリーズ?では3つ目で、ドングリといえばクヌギの果実といったイメージが個人的にはあるのですが、ドングリだけでなく樹液にカブトムシなどが集まることでもよく知られた樹木です。 (8月上旬) 今から約2か月前…

サルトリイバラ Smilax china

林などで見かけるサルトリイバラ科のつる植物。 本来、赤くて綺麗な果実が球形に集まって多数つくのでしょうが、なかなかいい感じにたくさん実を付けたものに出会えていません。 (2015年6月上旬) こちらは若い果実ですが、いい感じに果実が付いている…

ツタ Parthenocissus tricuspidata

いろんなところで見かけるブドウ科のつる植物。 ストレートな名前ですが、別名フユヅタとも呼ばれる常緑のキヅタ(ウコギ科)に対して、こちらは落葉性なのでナツヅタとも呼ばれます。 この写真のものはたくさん果実を付けていますが、あちこちで見かける割…

アケビ Akebia quinata

先に上げたミツバアケビとともに林縁などでよく見かけるアケビ科のつる植物。 こちらも、あちこちに生えているわりに果実を目にする機会が少ないので、今年はちゃんと見ようと思っていましたが、すでに全開に開いてしまってました。 種子が残っているのが見…

ミツバアケビ Akebia trifoliata

林縁などに見かけるアケビ科のつる植物。 けっこうあちこちで見かけるわりには果実はあまり見かけないので、今シーズンはちゃんと見ようと思っていました。 「アケビ」という名前の由来は、一説には果実が熟すと開くことからと言われています。 写真の果実で…

タンキリマメ Rhynchosia volubilis

公園の植栽樹に絡んでいたマメ科のつる植物。 これまで林などで似た花のトキリマメはよく見かけていたものの、タンキリマメは初めて見ることができました。 すっかりタンキリマメの方は身近にはないんだろうな~と思っていたのでラッキーでしたが、完全に灯…

ツルグミ Elaeagnus glabra

崖状の海岸近くの林縁で咲いていたグミ科の植物。 「ツル」と名前にあるようにつる状に細い枝で他の植物にもたれるように被さり、時に垂れさがり茂っていますが、巻き付くタイプのつるではないようです。 花はまだ咲き始めたものがちらほら程度。(写真が撮…

コナラ Quercus serrata

林でよく見かけるブナ科の落葉高木。 シリーズというほど見られそうなものは思いつきませんが、どんぐりシリーズ二つ目です。 堅果は、だいたい1.5~2.0cmくらい。 うろこ状になった総苞片の集まりの殻斗。先日のマテバシイと比べると幅が狭めで細か…

メリケンムグラ Diodia virginiana

道路沿いの植栽樹木の下に生えていたアカネ科の植物。 地を這いこんもりとマット状に広がります。 花冠裂片は4で白い毛が多数生えています。花も真っ白。 写真では葯を見ると分かりやすいですが雄しべ4本と、先が2つに大きく分かれた雌しべが花冠より飛び…

カシワバハグマ Pertya robusta

林内でみかけたキク科の植物。 まだ頭花が咲きそろっていない状態ですが、そのうち綺麗に咲きそろったら画像追加することにしてあげてしまいます。 草丈は50~60cm程度でした。 それなりに大きい姿なので不思議ですが、よく見ていた場所なのに初めて存…

(?)トネアザミ(タイアザミ) Cirsium nipponicum var. incomptum

キタカミアザミの変種とされるアザミの一種。 C. nipponicumをナンブアザミとし、トネアザミはナンブアザミの変種とされていることもありますが、YlistによればナンブアザミはC. makinoiとされているようです。(それに従いナンブアザミの記事の学名も書き換…

エゴマ (シソとの交雑種かも?)

庭に生えてきたものです。写真の花が咲いている状態は10日くらい前の様子ですが、シソより遅れて咲き始めました。現在は花が終わっています。草丈は80cmくらい。分枝はないようです。 シソとは花序の様子が違いどうもエゴマのような感じなのですが、典…

マルバアキグミ Elaeagnus umbellata var. obtusifolia

海岸でみかけたグミ科の落葉低木。 やや痩せたような果実で数もあまり見られず、状態がいい感じのものはみられませんでした。(2018年は別の樹ですが、ずいぶん実っているものがありました。) 赤くなる前の果実。比較的形がいい。 本来もっと球形になる…

アキグミ Elaeagnus umbellata var. umbellata

海岸で見かけたグミ科落葉低木。 秋に果実(偽果)をつけるグミ類には、アキグミ(var. umbellata)とその変種や品種などがあり、変種には葉が丸くて厚みのあるマルバアキグミ(var. obtusifolia)や葉表に星状毛が生えるカラアキグミ(var. coreana)があり…

コブシ Magnolia kobus

(2018年3月下旬、以下6枚) モクレン科の落葉高木の花。山野に自生しますが、公園などでよく植栽もされます。 早春に葉に先だって花を咲かせます。 樹形は枝が横によく広がる。 花被片は内花被6枚と外花被片3枚(花弁6枚と萼片3枚とされることも…

マテバシイ Lithocarpus edulis

ブナ科の常緑樹高木で、果実はいわゆるドングリの一種。 四国、九州、沖縄あるいは紀伊半島などの暖かい地域に分布するとされるようですが、あちこちで公園樹や防風林として植えられたりしています。 果実は初めのうちだけなのかどうかわかりませんが、表面…

コシオガマ Phtheirospermum japonicum

道端の草地に咲くハマウツボ科の半寄生植物。 草丈は大きなもので50cmくらいはあったかと思います。 花は唇形花。花色も綺麗ですが大きさも十分見映えします。 花の長さは萼まで入れいてだいたい2.3cmでした。 上唇は先が浅く2裂し反っています。…