コナラ Quercus serrata
林でよく見かけるブナ科の落葉高木。
シリーズというほど見られそうなものは思いつきませんが、どんぐりシリーズ二つ目です。
堅果は、だいたい1.5~2.0cmくらい。
うろこ状になった総苞片の集まりの殻斗。先日のマテバシイと比べると幅が狭めで細かい感じ。
殻斗の直径は1cm前後。
当たり前といえば当たり前、でもなんとも綺麗な円形。
葉は互生で葉柄があり、枝先に集まるように付いています。
形はちょっと長い倒卵形。
先端には冬芽も見られました。
縁には鋸歯があり、先が突起のような感じで尖っています。
表面は初め毛があり後に無毛らしいですが、まだ褐色のものが残ってるようです。
葉の裏は緑白色に見え、細い毛が密に生えています。
なぜか葉の裏は灰白色という説明が一般的なようなのですが、検索して出てくる画像などでを見ても灰白色には見えないのでこういうものなんだろうと思います。
一か月前くらい(9月上旬頃)に見られた、まだ小さかった果実。
同時期の写真ですが、こちらは形的にはすっかり大きいですが、まだ緑色の果実。
(この画像で見ても葉裏は緑白色。)
樹皮は縦に不規則に割れてややごつごつした感じ。
コナラの果実は一番よく見かけるドングリといったイメージ。そんな具合で、あまりにありふれたドングリだったせいか、幼少の頃の記憶ではドングリといえばクヌギの果実であり、コナラの果実はドングリとして認められていなかったか、クヌギと比べると格下のドングリだった記憶があります(笑)
(追加画像)
(2018年4月中旬、7枚追加)
雄花花序の蕾。
開花中の雄花花序。
雄花の様子。花序の軸や花被片には毛が生えていて、雄しべは左のもので見ると5本ですが、4~6本だそう。
花序の柄を入れた長さは写真のもので6.5cmくらい。
雌花は当年枝の葉腋にありますが、とても小さく目立ちません。
よく見ると、柱頭が見えます。
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