Familiar Flowers 2

身近で咲く花たち。

2016-05-01から1ヶ月間の記事一覧

アギスミレ Viola verecunda var. semilunaris

ツボスミレ(ニョイスミレ)の変種で花はツボスミレより一か月程長い6月前半くらいまで見られます。ブーメラン状の葉の形が特徴です。(ただし花の咲く頃以前では葉の形での区別は難しいようです。) 草丈のある他の植物の合間を縫うように湿地に育ちます。…

ゴンズイ Euscaphis japonica

(2016年5月下旬) 林の縁などに見られるミツバウツギ科の落葉小高木。 5~6月頃、当年枝の先に円錐花序を出し、淡い緑色の小さな花を多数咲かせます。 (2016年5月下旬) 葉は奇数羽状複葉で艶のある濃い緑色をしています。 (2016年6月中…

キツネノボタン Ranunculus silerifolius var. glaber

林縁や湿り気のあるような場所に見かける花。 似た花に茎に毛が生えるケキツネノボタンがありますが、実際にはキツネノボタンにも有毛タイプがあるので単純に毛の有無では判断できません。 また、小型で斜上毛が生え花期の遅い基本種とされる似た花ヤマキツ…

ハナヤエムグラ Sherardia arvensis

歩道の縁石沿いに咲く薄紫の小さな花。 ヤエムグラと付きますがヤエムグラ属(Galium)ではなくハナヤエムグラ属(Sherardia)の一属一種。 葉は4~6枚の輪生。 株元から多数分岐し草丈40cm以上にもなるそうですが、自分がいつも見かけるものは20c…

ツメクサ Sagina japonica

道端などで普通に見られる花径4mmほどの小さな花。 「ツメクサ」は「爪草」で猛禽類の爪に細い葉の様子を喩えたものですが、同じように「ツメクサ」とつく花でも例えば「シロツメクサ」などは、緩衝材としてその昔は荷物と一緒に詰められていたことから付…

イヌホオズキ類3種の見分け方。

イヌホオズキ(Solanum nigrum)、アメリカイヌホオズキ(S. ptychanthum)、テリミノイヌホオズキ(S. americanum)の3種の比較。 単純に似てるだけでなく、学名の混乱などもあり難しいという印象の強い仲間ですが、実は見分け方は意外と簡単で、もちろん種子…

ヤナギハナガサ Verbena bonariensis

道端の草地からアスファルトの道路縁にも見られるクマツヅラ科の花。 似た花にはアレチハナガサ、ダキバアレチハナガサなどがありますが、ヤナギハナガサは花筒が長いのが一つの特徴で、花序があまり長く伸びません。 葉の基部は茎を抱きます。 葉は広線形。…

ヒロハノカワラサイコ Potentilla nipponica

名前にはカワラとつきますが、海岸方面の道路沿いや草地に見かける花。キジムシロ属(Potentilla)らしい花の様子。 全体に白い長毛が目立ちます。萼片、副萼片、そして葉もですが縁が少し外側に巻いているようです。 放射状に広がる草姿。葉は奇数羽状複葉…

ユキノシタ Saxifraga stolonifera

林の中や林の縁の湿り気のある日陰に咲く花。 葉脈に沿って白っぽい斑が入る円い腎形の葉。日当たりがよい場所では赤味が差すものも多いようです。 葉の両面、葉柄には粗い毛が生えています。葉の表に赤味があるタイプは葉の裏も写真のものと違い赤味がある…

ケキツネノボタン Ranunculus cantoniensis

道端に咲く花で、似た花キツネノボタンより花期が一か月かそれ以上は早く、うちのあたりでは4月くらいからよく見かけます。 ・果実の様子 集合果は横から見ると必ずというわけではありませんが、楕円形になる傾向があります。 熟してくると触れるだけで果実…

ミゾコウジュ Salvia plebeia

川岸や水路沿いの草地など湿り気のあるところで見かけるサルビア属(アキギリ属)の花。 花はシソ科らしい唇形で下唇には紫の斑点が並んでいます。 (花の大きさを測った画像を下の方に追加しました。) 葉腋から伸びた輪散花序に咲きますが、花そのものより…

オキジムシロ Potentilla supina

バラ科キジムシロ属の花。 河原や海岸に生えるようですが、見かけたのは空き地とアスファルトの道路沿いです。 キジムシロ属の花をいくつか過去の下書きから整理しているのであげてみましたが、2016年は存在を確認できていません。空き地の方は整備され…

オヘビイチゴ Potentilla anemonifolia

道端のやや湿り気のある草地に見られるバラ科の花。 キジムシロ属の花は皆よく似ていますが、この花もまた同じタイプの花をしています。 葯の色は黄色とされていますが、写真中央の花は花粉が落ちたあとの状態かと思います。(向かってすぐ右に見える開きか…

コマツヨイグサ Oenothera laciniata

海岸や河原、その付近の道端などでよく見かける花。 花は夜に咲きますが、朝早いうちなどはよく開いた状態をまだ見ることができます。花径は3cm前後でだいたい4月の終わり~5月初めに咲きだし、秋まで見られます。 草姿は他のマツヨイグサ仲間と違って…

ハマヒルガオ Calystegia soldanella

(2017年5月上旬) 海岸の砂浜や付近の道端で見られるヒルガオ科の花。花径は5cm程度。(いくつか記事内の画像をより綺麗なものに入れ替えました。2017.5) (2017年5月上旬) 地下茎から花を咲かせますが、まるで砂が花を咲かせたかのよう。 …

マツヨイグサ Oenothera stricta

アスファルトの道路縁など道端に見られる花。 「マツヨイグサ」と付く仲間がいくつかありますが、その中でこのマツヨイグサは咲き始めるのがコマツヨイグサと並んで早く、4月の後半から5月に入ったあたりから花が見られるようになります。 (2017年5…

ノアザミ Cirsium japonicum

道端の草地に咲くアザミの仲間。アザミは種類が多いですが、初夏に咲くのはこのノアザミ。名前もややこしいノハラアザミは秋に咲きます。 頭花は先が5裂した筒状花の集まり。その筒状花から飛び出して花粉を付けているのが雄しべ(集葯雄蕊)。外の方の咲き…

アマドコロ Polygonatum odoratum var. pluriflorum

明るい林や道端の草地に見かける花。葉腋に花が1~3個ずつ付きます。 (追記: 変種名からの想像でいろいろ書いていましたが、今回修正しておいたように、花数は1~3個と書いておくだけで済むことだったので削除しました。) 1枚目の写真では3個付けて…