オヘビイチゴ Potentilla anemonifolia
道端のやや湿り気のある草地に見られるバラ科の花。
キジムシロ属の花は皆よく似ていますが、この花もまた同じタイプの花をしています。
葯の色は黄色とされていますが、写真中央の花は花粉が落ちたあとの状態かと思います。(向かってすぐ右に見える開きかけの花の葯は黄色)
花だけみるとややこしい仲間ですが、それぞれ葉や托葉などにわかりやすい違いがあります。オヘビイチゴの大きな特徴は葉が小葉5枚の掌状な点。写真にもあるように小さい葉は3小葉のものもあります。
托葉の様子。
草姿としては一部這いますが、斜上し立ち上がっている姿をよく見かけます。なのでヘビイチゴなどのように地面に花が咲きそろっているような感じがありません。
集合果は、名前につくイチゴのような感じ全くなく、赤くもならないので目立ちません。
名前の由来は、上部が立ち上がるためにヘビイチゴより大きく力強く見えるということに加え、果実が地味ということで「雄」とついたものだろうと思います。
(追加画像)
(2017年5月中旬)
花径は写真のもので1.5cmほど。
(2017年5月中旬)
萼片と副萼片の様子。
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