Familiar Flowers 2

身近で咲く花たち。

2016-06-01から1ヶ月間の記事一覧

キカラスウリ Trichosanthes kirilowii var. japonica

林縁などに見られるウリ科のつる植物の花。(雄花) 夜に咲く花は、花冠の裂片の先が糸状に細く裂けています。ちなみに仲間のカラスウリの花は同じく夜に咲き夜が明ける頃には閉じてしまいますが、キカラスウリは昼前くらいまで咲いていたりします。 雌花。…

ハマダイコン Raphanus sativus var. hortensis f. raphanistroides

海岸~河口付近に見かけたアブラナ科の花。いわゆる野菜のダイコンの原種とも言われていたり、古くに栽培されていたダイコンが野生化したものとも言われたり、そうではなくもともと野生のものだったとも言われていて、実際のところはどうなのかはわかりませ…

ヤブカンゾウ Hemerocallis fulva var. kwanso

道端に咲くツルボラン科の花で、園芸植物のヘメロカリスの仲間です。(ヘメロカリスは属名) 八重咲きになったノカンゾウといったところですが、全体に少し大きめで花期は少し遅く葉の幅が広いなどの違いもあります。 ちなみに、一部は花弁にならず雄しべが…

ハエドクソウとナガバハエドクソウの比較。

ハエドクソウ Phryma leptostachya subsp. asiatica ナガバハエドクソウ Phryma leptostachya ssp. asiatica f. oblongifolia ハエドクソウの花の特徴は上唇が先が2裂したその両サイドが肩状に広くなっている点です。 ナガバハエドクソウではこの部分がなく…

シャクチリソバ Fagopyrum cymosum

いわゆるソバの花に似ていて仲間でもありますが、ソバのように食用というよりは生薬として漢方薬に使われるようです。 葉は花に対してずいぶんと大きめで、三角に近い形をしています。 基部は浅く心形(あるいは切型)で、葉脈が赤い。 落ちかけてる感じです…

メマツヨイグサ Oenothera biennis

アスファルトの道端から空き地のような場所、あるいは海岸の方でもよく見かける花。 花は7月になるかならないかの頃から咲き始め、秋まで咲きます。マツヨイグサというくらいなので夜に咲く花ですが、曇天の日や秋が深まるに連れ日中でも開いていることがあ…

ヤマクルマバナ Clinopodium chinense var. shibetchense

道端の草地に咲く花でトウバナの仲間。萼の色は通常は緑色とされているようですが、身近に見かけるものはこうして紫を帯びたタイプが多いです。 似た仲間のクルマバナが一般的には萼が紫を帯びると言われています。ただ、ネットで画像を見ているとそちらも絶…

オオカモメヅル Tylophora aristolochioides

林などに見られるつる植物で面白い花をしています。 少し濃い色をした部分は副花冠でキョウチクトウ科によく見られます。現在はそのキョウチクトウ科に含まれていますが旧ガガイモ科で、そう思ってみると花冠の毛の生え具合などガガイモにも似ています。 林…

ノヤマトンボ(オオバノトンボソウ) Platanthera minor

林の中に咲くラン科の花です。名前の由来はもちろん花の様子をトンボに見立てたもの。トンボというより何か別の生き物に似ているような・・・そのなにかが浮かばないのですが(笑) 側花弁が背萼片に重なること、唇弁が後方へ反ること、やや下向きになる距な…

ムラサキシキブ Callicarpa japonica

林の縁などに生えるシソ科の落葉低木。 6~7月にかけて葉腋から出た集散花序に小さな花を咲かせます。 花序が出る位置が葉腋であること、鋸歯が葉の基部に近いところまであるのが特徴。よく植栽される似た花にはコムラサキがあり、花序が葉腋から少しズレ…

ハマナデシコ Dianthus japonicus

海岸の岸壁や岩場などに咲くナデシコ科の花。 海が近い道路の縁石沿いなどにもたまに見かけることがあります。 苞の先が尾状に長くなるのが特徴の一つで、似た花でヒメハマナデシコでは尖った部分は短い針状です。 花径は1.5cmほどで大きくありませんが…

オカタイトゴメ Sedum japonicum subsp. oryzifolium var. pumilum

セダムの一種で海岸に生えるタイトゴメを小型にしたような姿。 葉の様子 葉には粒状突起があり、しばしば似た花タイトゴメとの見分けのポイントとして使われますが、この写真のような先端の若い葉に限らず、粒状突起自体はタイトゴメでも確認できるのでこの…

エビヅル Vitis ficifolia

道端の草地や林縁などに見られるブドウ科のつる植物。 雄花の株と両性花の株があり、この写真は雄花の花序。 こちらは両性花の花序。雌しべとの周りには短い雄しべがある。 雌雄異株とされますが、こういうのって雄性両性異株とは言わないんでしょうか?この…

オオイヌタデ Persicaria lapathifolia

道端、河川敷などで見かける花で1m以上にもなる大きな姿をしています。 花序は垂れ下がり、花被片4の小さな花を多数咲かせます。 白花種も珍しくなくよく見かけます。 葉は15~20cmくらいの大きいものが多く、特徴は側脈の間隔が狭くたくさんあるこ…

ノカンゾウ Hemerocallis fulva var. disticha

やや湿り気のある草地、林の縁などに咲く花。似た花には八重咲きで少し大型のヤブカンゾウや属名のヘメロカリスで呼ばれる園芸植物があります。 特徴の一つは花筒が細く長いところ。写真のものは3cmちょっとですが、4cmくらいのものまであるようです。…

サデクサ Persicaria maackiana

湿地など湿り気のある場所に生えるタデ科の花です。一枚目の写真にはよく写っていませんが花柄に腺毛と刺毛があります。 あまりよく撮れていませんが、開いている花の写真。 似た花がいくつかありますが、特徴の一つは葉の形。細い印象の葉で基部がほこ型に…

コメツブヤエムグラ Galium divaricatum

花径1mmにも満たない名前通りの(名前の方が大きいくらいですが)とても小さな花。花色は黄緑色とされているのかもしれませんが、淡紅色を帯びていました。 写真のように葉も細いですが茎もかなり細くある程度の数が集まっていれば分かりやすいですが、単…

オオマツヨイグサ Oenothera glazioviana

海岸付近の草地などに見かける花。草丈は1m以上にもなります。花も大きく、同じように高くなるメマツヨイグサと比べると直径で倍くらいある花を咲かせます。 メマツヨイグサとは花期が重なる部分もありますが、咲きだしはオオマツヨイグサの方がひと月ほど…

ハキダメギク Galinsoga ciliata

道場に普通にみられる小さな花で、可愛そうな名前の花でもよく知られています。 似た花コゴメギクとは冠毛の先が尖ることで見分けることが出来ます。(コゴメギクは房状に裂ける。) 咲きだしたばかりの季節ならともかく、たいていは綿毛状態のものがあると…

キリンソウ Phedimus aizoon var. floribundus

海岸の草地付近に見かける花です。一株だけぽつりと自生しており、どこからか栽培品の逸出したものかもしれません。 葉は多肉質で広倒卵形で中央から先端にかけて鋸歯があります。 密に付いていてわかりづらいですが互生しています。 「キリン」は動物園のキ…

ノブドウ Ampelopsis glandulosa var. heterophylla

道端の草地~林縁などによく見られるつる植物。 花は5弁ありますが、花弁が落ちた後の様子などヤブガラシに少し似ている。 葉の形は切れ込みが浅いものから深いものまで変化があります。 そんな中でもこのように特に切れ込みが深いものはキレハノブドウ(f.…

タイトゴメ Sedum japonicum ssp. oryzifolium

海岸の岩場、あるいは海岸付近の道路沿いなどで見られる花。 こちらは海が近いアスファルトの駐車場縁に咲く満開のタイトゴメ。 6月に株を覆いつくすほど黄色の花を多数咲かせます。 葉の様子。 粒状突起が確認できます。一般に粒状突起がないといわれオカ…

モリムラマンネングサ(ヨコハママンネングサ) Sedum sp.

モリムラマンネングサとヨコハママンネングサは同一種といわれているので、両方の名前を載せてみました。また、学名については未確定という情報があるようでSedum sp.ということにしています。 花はこの仲間らしい黄色の花を咲かせますが、オカタイトゴメと…

ハマカキラン Epipactis papillosa var. sayekiana

海岸方面の黒松林に咲くランの仲間。クロマツの根に共生する菌が生育に必要なためだそうです。 花の時期以前はこうして項垂れたような姿をしています。 蕾の様子。開花が間近になってくるると起き上がります。 多数の花はやや下を向いて咲きます。 色合い的…

ホソバノヨツバムグラ Galium trifidum ssp. columbianum

湿地に育つヤエムグラの仲間で、花径2mmあるかないかの小さな花ですが白い花で花冠は3裂というのが特徴。 名前の通り4枚輪生なのですが、あまり「ホソバ」といった感じはあまりないように感じます。 果実はやはり2分果ですが、形は球形をしていて無毛…

イヨカズラ Cynanchum japonicum

海岸方面の草地に育つ植物です。肌色のような感じの部分は副花冠でこの仲間の特徴の一つ。 「カズラ(蔓)」と付きますが、他のものに絡んでいる様子は全くなく直立しています。先端の若い茎がわずかに蔓感を出しているときがある程度。 葉は光沢と厚みがあ…

ハマツメクサ Sagina maxima

海岸に咲くツメクサの仲間。道端に見かける一般的なツメクサと比べ、全体にやや大きめで葉には厚みがあり、花径は5mmほどあります。 とても厳しい環境に思えますが、このような海岸の岩場の僅かな隙間に育ちます。 葉の幅は広めのもの計ってみると約2m…