Familiar Flowers 2

身近で咲く花たち。

2019-04-01から1ヶ月間の記事一覧

オオモミジ Acer amoenum

ムクロジ科の落葉高木。太平洋側の山地に自生するほか、庭木や公園樹として植えられます。 葉の展開とともに花序を垂れ下げます。 イロハモミジからだいぶ遅れて花が咲き始めました。 同一花序に雄花と両性花が咲きますが、雄花はまだこれからで、両性花が先…

シモクレン Magnolia liliiflora

モクレン科落葉低木。よく庭木として栽培されます。単にモクレンとも呼ばれます。 花はあまり開かない独特の様子。 外側は紫色(赤紫色)で内側はそれよりやや薄い色をしています。 似た花では、シモクレンの変種(var. gracilis) あるいは園芸品種('Graci…

コハウチワカエデ Acer sieboldianum

ムクロジ科の落葉高木。 遠目にも先に載せたハウチワカエデより葉の切れ込みが目立ちます。 ハウチワカエデより葉が小さいということで「コ」が付くらしいですが、そこまで大きな差はないように見えました。 花序内には通常、雄花と両性花が混在しますが、写…

ハウチワカエデ Acer japonicum

ムクロジ科カエデ属の落葉高木。 カエデの仲間では比較的よく目立つ花をしています。 同一花序内に雄花と両性花をつけます。 このとき花期はすでに後半になっていて、雄花はこれからですが両性花に関しては写真のように花柱は萎れてしまっていました。(少し…

ヒメツルニチニチソウ Vinca minor

キョウチクトウ科のつる植物。 絡むのではなく這い広がり、地下茎でもよく増え、鉢植えやグランドカバーとして植えられます。 ツルニチニチソウよりは花も葉もだいぶ小型ですが、花色や咲き方どにバリエーションがあります。 こちらは八重の花。 一重の花。 …

モミジバフウ(アメリカフウ) Liquidambar styraciflua

フウ科の落葉高木。円錐状の綺麗な樹形になり紅葉も綺麗な樹木で、公園や街路樹としてよく植えられています。 葉の展開とともに花序が出ます。 雌雄異花同株。どちらの花序も同じ位置から出ますが、雄花花序は葉の上に、雌花花序は垂れ下がっています。 雌花…

セイヨウシャクナゲ Rhododendron × hybridum

庭木、或いは鉢植えなどで栽培されるツツジ科の常緑低木。 一般的にツツジ属の中で枝先に半球形の花序に多数の花をつけるものをシャクナゲと呼んでいますが、その中でセイヨウシャクナゲは、欧米で改良された園芸種の系統で、国内でも多数の園芸品種が作られ…

ノムラカエデ(ノムラモミジ) Acer amoenum 'Sanguineum'

若葉が紅色を帯びるオオモミジの園芸品種。 このあとは、だんだん暗紅色になり真夏には暗緑色になるのですが、同じオオモミジの園芸品種に'Shojo nomura'(猩々野村)というものもあるそうで、そちらは夏でも葉は紅色を保つらしいです。イロハモミジの園芸品…

ダイコン Raphanus sativus

食用として栽培される大根の花。 野生化しているものも時にあるようですが、写真のものは畑回りに種子が飛んで育ったもの。 実際に測っていませんが、草丈としては1m以上はあると思います。 同じ株内でも花弁の縁が紅紫色のものと白色のものが見られました…

ツルニチニチソウ Vinca major

庭などに植えられる常緑のつる性植物の花。 なにかに絡んで伸びるタイプではなく広がるタイプで、グランドカバーなどに用いられます。地下茎でよく増えます。 葉が斑入りのものもあり、葉が茂る夏場などはこちらの方が印象が重たくならず、よく植えられてい…

シバザクラ Phlox subulata

公園や庭などに植えられるハナシノブ科の花。 花には芳香があり、マット状によく広がります。 花冠裂片の先に切れ込みがあり、そのあたりが桜と付く由来。 花冠には長い筒部があり、裂片は平開。 萼裂片は細く開出毛がある。花柄も有毛。 雄しべは花冠より出…

セイヨウジュウニヒトエ(アジュガ) Ajuga reptans

庭などで栽培されるシソ科の花。属名からアジュガと呼ばれることもあります。 走出枝を出し増えます。 花はシソ科によくある唇形ですが、上唇はとても小さく、雄しべ雌しべがよく見えます。 雄しべは僅かに長短があり計4本。 長い雄しべは花糸の外側が青味…

モチノキ Ilex integra

モチノキ科常緑高木。 自生もありますが、家、お金、子などを「持つ」というゴロ合わせで縁起の良い樹とされ、よく庭木として植えられています。 名前の由来は自体は、樹皮から「とりもち(鳥黐)」を作っていたことから。 性転換することもあるそうですが、…

フッキソウ Pachysandra terminalis

地下茎でよく増えグランドカバーとして植えられる植物で、見た目は草本のようですが、ツゲ科の常緑小低木。 (2017年4月中旬、以下4枚) 茎頂に5cmくらいの穂状花序を出し、上~中部に雄花を、下部に雌花を咲かせます。 雄花は雄しべ4本と萼だけの…

ウリハダカエデ Acer rufinerve

ムクロジ科カエデ属の落葉高木。写真は公園の植栽。 葉の展開とともに花を咲かせています。 雌株の雌花花序。 雌雄異株まれに同株とされます。ただ、環境の変化により性転換することもあるそうです。 雌花花序の長さは写真の様子で5cmくらい。雄花花序は…

カスミザクラ Cerasus leveilleana

同じ場所でのヤマザクラはすでに咲き終えていますが、それと入れ替わるように満開を迎えた遅咲きの桜。 標高が高いところに多いようですが、平野部でも見られます(暖かい地方になるとわかりませんが。) 名前の由来は、遠くから見たとき満開の白い花によっ…

水仙類 Narcissus

水仙は春の花壇や庭を彩る定番の花で、多数の園芸品種があります。あまりに多いのでまとめて載せることにします。 水仙の栽培種はイギリスの王立園芸協会(RHS)によって13の区分(division) に分類され、それが世界的に用いられています。ということ…

シダレヤナギ Salix babylonica

街路樹としても見かけますが、河岸など水辺によく植えられているヤナギ科落葉高木。 ヤナギの仲間にはいろいろありますが、「柳」といえばシダレヤナギといったイメージがあります。 枝はよく枝垂れます。 遠目には花が咲いているかもわかりませんが、近くで…

ケヤキ Zelkova serrata

樹形が美しく、街路樹や公園樹としてよく植えらえれるニレ科落葉高木。 秋の紅葉(或いは黄葉)なども趣があります。 花期は4月。展開したての若葉の葉腋に花が付いています。 新枝の基部よりに雄花が咲き、枝先の方に雌花が咲きます。 雄花は一か所に数個…

イロハモミジ Acer palmatum

植栽されることも多いムクロジ科の落葉高木で、代表的な楓のひとつ。 4月くらいに新葉の展開に伴って赤色の花序をぶら下げます。 一般に雌雄同種とされ同じ花序内に雄花と両性花が混在するとされているのですが、この写真のように樹によっては雄花しか咲か…

ソメイヨシノ Cerasus x yedoensis 'Somei-yoshino'

桜といったらまず思い浮かべるのがソメイヨシノ。 エゾヒガンとオオシマザクラとの交雑種ともいわれますが、実際にはヤマザクラやその他の桜も絡んでいるようで、単純でないようです。 花は葉の展開前に咲きます。 特徴を維持するために、他の植物の園芸品種…

ハナカイドウ Malus halliana

庭木や公園樹で見かけるバラ科落葉低木。 下から撮っているので分かりづらいですが、花は2~7個ほどの花柄がぶら下がり下向きに咲きます。(中には横や上を向いているものもある。) 花弁5枚程度の一重で咲いているものと、半八重状に多数の花弁がつくも…

オオシマザクラ Cerasus speciosa

よく公園や街路樹として植栽される桜の一つ。 葉の展開とともに開花するタイプ。ヤマザクラと違って葉の色は緑色が目立ち、白色の花と相まって爽やかな印象。 花は桜としては大輪で、4cm超えるのも普通。 雄しべ雌しべの様子。 後半の花は、花弁の基部や…

エドヒガン Cerasus spachiana f. ascendens

公園の植栽。ソメイヨシノの片親としても知られる桜。 開花がソメイヨシノより少し早いために現在は樹によってはほぼ花が散っていたものもあったり、まだ咲かせている樹においてもピークはだいぶ過ぎているようでした。 比較的よく咲いていた樹の花。 こちら…

ヤマザクラ Cerasus jamasakura

バラ科の落葉高木。植栽されていることもありますが、山野で比較的よく見かける桜で、開花時に赤味のある若葉が見られるのが特徴の一つ。 花弁はほぼ白色で、後半になると薄紅色を帯びます。 花径は3cm程度。 蕾のときは全体が薄紅色。 花柄や萼が無毛。…

ハナモモ Amygdalus persica

庭木などでよく見かける、花を観賞するために改良されたモモの園芸品種群。 花色は紅色や桃色、白色、或いは咲き分けなどあり、花弁が細いものなどもあります。 樹形にはこの写真のもののような立ち性の他にも、枝垂れ性のものや、あまり枝が横に広がらずに…

スノーフレーク Leucojum aestivum

庭や花壇などでよく栽培されているヒガンバナ科の花。 別名には葉などが水仙に似て、花は鈴蘭を連想させることからスズランズイセンという名や、別属の花になりますがスノードロップ(G. nivalis)の別名がマツユキソウであることから、それより大型のものと…

ボケ Chaenomeles

庭木や公園樹、或いは盆栽などでよく栽培されているバラ科の落葉低木。 古くから観賞用に栽培されてきた花木で、園芸品種は200くらいあるそうです。クサボケ(C. japonica)との交配などもあるようで、あちこちで目にするボケがボケ(C. speciosa)の園芸…

ハナニラ Ipheion uniflorum

よく庭などに植えられるキジカクシ科の花。 食用にはなりませんが、葉などに食用のニラと似た香がありハナニラと呼ばれますが、最近は属名からアイフェイオンやイフェイオンという名で出回ることが多いようです。(属名は Tristagma とされることもあるよう…

ブドウムスカリ Muscari armeniacum

春の花として鉢植えや庭植えで観賞用に栽培されるキジカクシ科の花。ときどき野生化したものを見かけます。 一般的に「ムスカリ」と呼んでいるものなのですが、和名でムスカリとした場合 M. neglectum のことをさします。後にも書いていますが、M. neglectum…