シモクレン Magnolia liliiflora
モクレン科落葉低木。よく庭木として栽培されます。単にモクレンとも呼ばれます。
花はあまり開かない独特の様子。
外側は紫色(赤紫色)で内側はそれよりやや薄い色をしています。
似た花では、シモクレンの変種(var. gracilis) あるいは園芸品種('Gracilis')ともされるトウモクレンがあり、花弁の内側がより白っぽい傾向で、比較的ほっそりで花がやや小さいのでヒメモクレンとも呼ばれるようです。個人的には未観察ですが、差が曖昧なので見分けが難しいようです。
他にはシモクレンとハクモクレンの交配種でサラサモクレンと呼ばれる園芸品種群があり、花色などに変化があります。
散っていた花被片の中で目立つ大きさのものを測って、長さは12cmくらいありました。トウモクレンのこともあるので幅も測って置けば良かったですが、写真の目分量では4cmくらい。
花被片を開いてみた花の様子。
雌しべや雄しべは多数。たいてい、花弁に包まれて見えないようになっています。
外花被片は小さく3枚。見た目に内花被片(6枚)とは形状が違うので萼片と呼ばれることもあります。
ハクモクレンでは外花被片も内花被片も同じ様子をしています。
花柄が太く、全体に突起があり上部には毛がありました。
若い葉の様子。
葉は倒卵形~楕円形。
若い葉の葉表の様子。毛がわずかに散生している。
葉裏も全体に毛が散生しているようですが、主に脈状に毛がみられます。
葉柄は短い。前年枝は紫色を帯びている。
樹皮は小さい横長の皮目がある以外滑らか。
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