Familiar Flowers 2

身近で咲く花たち。

シソ科

チェリーセージ ホットリップス Salvia microphylla 'Hot Lips'

初夏~秋(一番暑い時期は除く)にかけて咲くシソ科の園芸植物で、全草に芳香があるハーブの一種。 花の半分ほどが赤くなるのが 'ホットリップス' の特徴。(赤色の帯び具合は一定ではなく、全体に染まるものから全く染まらないものもある) 初夏の頃はこう…

シトラスタイム(レモンタイム) Thymus x citriodorus

シソ科の常緑小低木で、柑橘系の香りからレモンタイムとも呼ばれるハーブの一種。栽培品種がいくつかありますが、写真のものの栽培品種名までは不明。 以前は、タチジャコウソウ( T. vulgaris )とラージタイム( T. pulegioides )の交雑種と考えられてい…

セイヨウジュウニヒトエ(アジュガ) Ajuga reptans

庭などで栽培されるシソ科の花。属名からアジュガと呼ばれることもあります。 走出枝を出し増えます。 花はシソ科によくある唇形ですが、上唇はとても小さく、雄しべ雌しべがよく見えます。 雄しべは僅かに長短があり計4本。 長い雄しべは花糸の外側が青味…

ホナガタツナミソウ Scutellaria laeteviolacea var. maekawae

あまり日差しもない林内で咲いていたシソ科の花。 シソバタツナミの変種とされ、茎の毛が下向きなのが特徴。 けっこう群生しています。 横からの写真だと高く見えますが、草丈は高いものでも15cm程度、ほとんどは10cmくらいでした。 花色が薄く、白…

タツナミソウ属の一種 Scutellaria sp.

落ち葉が積もった林床から、同じ林内の少量の水の流れがある湿地にかけて咲いていたシソ科タツナミソウ属の一種。 花序は1段しかないものもありますが、2,3段のものが多く、 いくつかは4段のものがあり、 一番多いものでは5段というものもありました。…

コバノタツナミ(ビロードタツナミ) cutellaria indica var. parvifolia

植栽の植木の下に咲いていた花。タツナミソウの変種。 よく園芸栽培もされているようで、どこからかやってきたものかもしれません。 民家周辺などでもたまに見かけます。 花は比較的密につき見映えします。そのあたりとコンパクトな草姿が園芸栽培される理由…

エゴマ Perilla frutescens var. frutescens

以前、庭に生えてきたエゴマらしきもの(シソとの交雑種っぽいもの)の様子をアップしてましたが、道端で「エゴマらしいエゴマ」に出会うことができました。 草丈はあまりありませんでしたが、環境的な影響もあるかと思います。 花色は白。大きさは庭に生え…

エゴマ (シソとの交雑種かも?)

庭に生えてきたものです。写真の花が咲いている状態は10日くらい前の様子ですが、シソより遅れて咲き始めました。現在は花が終わっています。草丈は80cmくらい。分枝はないようです。 シソとは花序の様子が違いどうもエゴマのような感じなのですが、典…

シソ Perilla frutescens var. crispa

基本的には栽培されるものですが、たまに逸出したものも見られます。 タイトルはシソとしていますが、全体に紫色を帯びたアカジソ(f. purpurea)、全体に緑色をしているアオジソ(f. viridis)、紫色で葉が縮れるチリメンジソ(f. crispa)、緑色で葉が縮れ…

オーデコロンミント Mentha x piperita f. citrata

ややこしいですが、ミドリハッカ(スペアミント)とヌマハッカとの交雑種とされるコショウミント(ペパーミント)の品種ということのようです。 道端などでは見かけたことはなく写真は家で撮ったものですが、ミドリハッカ(スペアミント)などと同じようによ…

カラミント(オオトウバナ、カラミンサ ネペタ) Calamintha nepetoides

アスファルトとコンクリートの隙間に咲いていたシソ科の植物。 基本的に園芸植物として栽培されているもので、民家周辺にちらほら見られるといった感じです。 茎葉よく分岐しています。 花はシソ科らしい様子(唇状花)で、下唇は3裂し表面には紫色の斑点が…

ミドリハッカ(スペアミント) Mentha spicata

外で見かけたものではなく庭のものですが、先日マルバハッカ(アップルミント)をアップしたのでこちらも上げることにしました。 民家周辺に地下茎で逸出したものはあるかもしれませんが、うちでの様子を見ている限りでは、種子で増える様子は全くないので、…

マルバハッカ(アップルミント) Mentha suaveolens

川沿いの最近つくられた土手に咲いていたシソ科の植物。 地下茎でよく増えますが、けっこう広範囲に距離を置いて生えていたので、種子でも増えるのかなぁ。うちにある2種類のミントは種子で増える様子は全くないし、もし種子で増えるなら、もっとあちこちの…

ハナトラノオ Physostegia virginiana

公園内の湿り気のあるところで見かけるシソ科の花。 基本的に園芸植物なので、写真のものもなんらかの園芸品種名があるのかもしれません。(原種の基本色がよくわからないし) 草丈は1mかそれ以上あるかなと思います。直立した茎の先に長い穂状花序を出し…

ヒメナミキ Scutellaria dependens

畦など湿地に生えるシソ科タツナミソウ属の植物。 ナミキソウに似て、花も全体の草姿も小さいのでヒメナミキ。 以前まで見かけていた畦では消滅してしまい最近見ることが出来なったのですが、久しぶりに他の場所で見つけることが出来ました。 花は葉腋に1つ…

ウツボグサ Prunella vulgaris ssp. asiatica

海岸方面の明るい林の中で見かけるシソ科の植物。 下唇は3裂し、中央の裂片の縁は細かく裂けています。 上唇はかぶと状で毛が生えている。 花の幅は下唇の幅で約9mm。 先日載せた白花のセイヨウウツボグサは5mm程度だったので、ウツボグサの方が見た…

ナミキソウ Scutellaria strigillosa

海岸などに咲くシソ科の花ですが、写真は庭のナミキソウ。 ずいぶん前によそから分けてもらったもので、今のところ身近な海岸などで自生するものを見かけたことはありませんが、どうも情報ではあるような感じなので見てみたいです。 花は2個ずつ(各葉腋に…

セイヨウウツボグサの白花 Prunella vulgaris ssp. vulgaris

林状の公園内で見かけたシソ科の花。 初めて見かけましたが、最近改修工事がなされた場所なので、土砂などと一緒に運ばれてきたのかと思います。 似た花に亜種にあたるウツボグサ(ssp. asiatica)があり白花品種もありますが、セイヨウウツボグサはウツボグ…

オドリコソウ Lamium album var. barbatum

林の縁などで見かけるシソ科の花。花色は白っぽいピンクで、ほぼ白い花~ピンクが強いものまで変化があります。 草丈は30cm程度がよく見るイメージですが、60cm程度にもなるらしいです。 名前の由来は、やぐらの上で笠をかぶった踊り子たちに見立て…

カキドオシ Glechoma hederacea ssp. grandis

道端の草地などで見かけるシソ科の花。 葉は腎円形で縁は鈍い歯牙状。まだ寒いのでちょっとカラフル。 茎は四角で毛が生えています。葉は対生。 花は葉腋につき、花柄は短い。 上から見ると上唇に隠れて見えませんが、雄しべは長いものと短いものそれぞれ2…

キランソウ Ajuga decumbens

林の縁の草地などで見かけるシソ科の花。地べたに張り付くように咲いています。 上唇は浅裂しとても短く、雄しべが飛び出ているように見える。 萼筒は5裂し長い毛が生えている。 毛が目立ち、波打つようにボコボコしている葉。 他の草から避難するように這…

ヒメオドリコソウ Lamium purpureum

道端などでよく見かけるシソ科の花。もう少しすると見かけるようになるオドリコソウよりずっと小型なことから「ヒメ」と付きます。 寒さにあたった葉の色の変化がカラフルで綺麗。 葉は対生し、茎は四角で稜がある。 葉の表面は細かく凸凹感があります。 葉…

ホトケノザ Lamium amplexicaule

道端などでごく普通に見られるシソ科の花。 いまのところ写真がないですが群生してると一面紫色に染められ、思いの外綺麗です(下に画像追加)。 唇状花ですが、3裂した下唇の中央はさらに2裂し形が可愛らしい。 上唇の内側に雄しべが収まっているのが見え…

ナギナタコウジュ Elsholtzia ciliata

林の縁などに見かけるシソ科の花。 花は片側を向き、花序が後方に反りかえる姿から「薙刀(なぎなた)」。(反り返っていないものもけっこうあります) 名前後半の「コウジュ(香薷)」はナギナタコウジュ或いはイヌコウジュ属のホソバヤマジソなどの生薬名…

ヨウシュハッカ Mentha arvensis

道端の草地に見られるミントの一種。「ハッカ(ニホンハッカ)」(ページ下部にリンク)との区別がちょっとややこしいです。 葉腋から花序がでて淡い紫色の花が固まって咲きます。 ヨウシュハッカの特徴の一つは、萼歯が正三角状でハッカのように細く尖らな…

ヒメジソ Mosla dianthera

道端の草地に見かけるシソ科の花。イヌコウジュとよく比較される花で、2~3週間遅れて咲き始めたところです。花序はこれから伸びていきます。 ふと昨年の写真を見ると全く同じ日に最初の花が咲いていたようです。 上側にある2本の雄しべが花粉を出す完全…

キバナアキギリ Salvia nipponica

林の縁などに生えるシソ科の植物。サルビアの仲間です。 花の中心に見える紫色のものは仮雄しべだそうです。花粉を出す完全雄しべは上唇の方に隠れて見えていません。 一般的には昆虫をこの目立つ仮雄しべの方で誘い込み、そのすきに上の花粉を出す雄しべが…

ヤマハッカ Isodon inflexus

林の縁などに咲く花で、ハッカとは付きますが葉に香りは特にありません。念のため葉をこすって見たもののやっぱり感じませんでした。 シソ科に多い唇形花という花のタイプですが、下唇は両サイドが巻いていて雄しべ雌しべを包み込んでいます。 葉柄に葉身の…

イヌコウジュ Mosla punctulata

道端や林の縁などに見かける花です。 茎頂や葉腋から総状花序を伸ばし、唇形で淡紅色の花を咲かせます。 花後の萼筒の奥にちょっと分果の一部が写っている。 萼の裂片の先が尖ります。(似た花のヒメジソではやや鈍いという違いがあります。) 葉はほっそり…

ハッカ(ニホンハッカ、ワシュハッカ) Mentha canadensis

湿地に見かけるシソ科の花で、いわゆるミントの一種。葉をこするとてもスーッとした香りがします。 花色は白~淡紫色で、茎はよく枝分かれします。節間は広め。 花はぐるりと輪生しているように見えますが、実際には写真のように葉腋から花序が出て仮輪(偽…