ヒメナミキ Scutellaria dependens
畦など湿地に生えるシソ科タツナミソウ属の植物。
ナミキソウに似て、花も全体の草姿も小さいのでヒメナミキ。
以前まで見かけていた畦では消滅してしまい最近見ることが出来なったのですが、久しぶりに他の場所で見つけることが出来ました。
花は葉腋に1つ付き、たいてい2個ずつ咲いています。
花色は紫色をうっすらと帯びていますが、遠目にはほぼ白っぽく見えます。
下唇の張り出した縁を残して淡い紫色の斑点が見えます。
花冠には短毛があります。
ナミキソウにもありますが、萼の上部には張り出した付属物があります。
花冠の長さは7mm程度。もう少し小さめの花も多いです。
花の径(下唇の幅)は4.5mmくらい。
葉は茎に対生し三角形に近い形。
鋸歯は葉の基部よりに緩く1,2対あったりする程度。葉の基部は浅い心形かほぼ切形のような感じ。
葉の表裏ともにかなりよく見ると微毛があるように見え、ほぼ無毛といった感じ。
また、そこに焦点があってませんが、葉先は小さい突起状になっていました。
葉身は1cm程度かそれより小さいくらいのものが多い。
茎は実際の見た目はかなり細いので分かりづらいですが、こうして写真で見ると四角で稜がけっこう目立ちます。
茎はよく見ると節のあたりには少々毛が生えているのが見え、稜上には突起状のものがあるように見えますが、ほぼ無毛。
花後はナミキソウやタツナミソウなどと同じで萼の上部の部分が発達し、果実(4分果)を包みます。
いろんな花でそうですが、いつも見ていた場所で見られなくなってしまうと、それまで普通に見られる花のつもりでいたのが、急になかなか見ることが出来ない花になってしまうことがありますが、また見ることができてほんと良かったな~と思います。
(追加画像)
(7月下旬、以下2枚追加)
川岸にも咲いているのを見つけました。それもたくさん咲いていました。
でも、打ち上げられたゴミの方が多くて全体的には写せない残念な環境でしたが。
おそらく中で果実がほぼ熟していると思われるものと、向かって右は熟して上蓋が取れてすでに果実もすでに落ちたもの。
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