Familiar Flowers 2

身近で咲く花たち。

キジカクシ科

チオノドクサ Scilla luciliae

(2017年4月上旬) 春に花を咲かせるキジカクシ科の球根園芸植物。 チオノドクサという名前は和名のような響きもありますが、属名 Chionodoxa から。ただし、現在では、 Scilla 属、或いはその節 Scilla sect. Chionodoxa と分類されていることが多いよ…

オリヅルラン Chlorophytum comosum

主に観葉植物として鉢植栽培されるキジカクシ科の常緑植物。 耐寒性はあまりないので、冬場は室内に取り込みます。 夏に花茎をだし、いくつか分岐を持つ花序をつけます。 花序先端までの長さは葉の長さの2倍ほどありました。 写真で茎が緑色のものは斑無し…

オモト Rohdea japonica

古くから観葉植物として鉢植えや庭植えで栽培されてきた、キジカクシ科の常緑草本。 オモトに限ったことでもないですが、常緑の葉を持つ植物には、なにか神秘的な力があると考えられ、縁起物としても栽培されることも多いです。 個人的には身近で、野生のも…

オオツルボ(シラー ペルビアナ) Scilla peruviana

庭や花壇に植えられるキジカクシ科の花。 和名はオオツルボですが、学名からシラー ペルビアナと呼ばることの方が一般と思います。 散房花序に多数の鮮やかな青紫色の花を咲かせます。 咲き始めの様子。 雄しべの花糸は下半分が幅広く、花被片よりやや青味が…

ドイツスズラン Convallaria majalis

よく庭や公園の下草などとして栽培されるキジカクシ科の花。 地下茎でよく増え群生します。草丈は写真のもので20cmほど。 スズラン( var. keiskei )の基変種という分類。 花茎~花序の柄は湾曲し、大きいもので径8mmくらいの白い壺形の花を垂れ下げ…

ツリガネズイセン(スパニッシュブルーベル) Hyacinthoides hispanica

庭などで栽培されるキジカクシ科の花。写真は自宅庭のもの。 (後日追記訂正: 記憶を辿ると、Hyacinthoides hispanica 'Excelsior' という園芸品種だったように思います。画像検索してみてもほぼ様子が一致するし、国内でも販売があるようで、パッケージに…

ブドウムスカリ Muscari armeniacum

春の花として鉢植えや庭植えで観賞用に栽培されるキジカクシ科の花。ときどき野生化したものを見かけます。 一般的に「ムスカリ」と呼んでいるものなのですが、和名でムスカリとした場合 M. neglectum のことをさします。後にも書いていますが、M. neglectum…

アツバキミガヨラン Yucca gloriosa

キジカクシ科の常緑低木で、庭植えされたものもよく見かけますが、海岸付近でよく植栽されています。 花は秋にも咲き、花序は1mくらいある大きな円錐状。 花被片は6枚であまり開かず乳白色で先の方が少し紅色を帯び下向きに咲きます。 芳香があるといわれ…

ニオイシュロラン Cordyline australis

キジカクシ科の常緑高木。海岸沿いや民家の庭などで植栽されているのをたまに見かけます。高木ということでかなり大きくもなるようですが身近で目にするのは2~3mといったところの樹高です。 葉腋から50cm以上はありそうな大きな円錐状の花序をだしま…

オオアマナ Ornithogalum umbellatum

キジカクシ科の花で、属名からオーニソガラムという名でよく園芸栽培される花で、道端や空き地でもたまに見かけます。 アマナと付きますが、アマナはユリ科の植物。 花色は白で、花被片は内外3枚ずつの計6枚。 英語ではオーニソガラム属の花を「ベツレヘム…

不稔性のツルボ

なんだか違和感あるツルボを見かけたので、観察してみました。 花序自体が長いのか、花序の長さのわりに待機中の蕾が多いような。 また、蕾の形そのものも違う気がします。通常のものはどちらかというと縦長ですが、横長~球形といった感じ。 フラッシュ使用…

ヒメヤブラン Liriope minor

林の中などで見られるキジカクシ科の植物。 花径は1cm程度。花被片は外花被片3内花被片3の計6枚。 上向きに沿った雌しべが1本あり、6本雄しべは下の方に纏まっていますが、一本だけ上の方にあるものもけっこうあったような。 短い花柄があり、苞があ…

ヒメイズイ Polygonatum humile

海岸近くの土手などで見かけるキジカクシ科の花。アマドコロに似ていますが、弓なりにならず茎は上部までまっすぐ直立します。草丈は20cmほど。 花は葉腋に普通1~2個ずつぶら下がり咲きます。 花の長さは1.5cm程度。 花が2個ついているもの。 …

キチジョウソウ Reineckea carnea

写真のものはおそらく植栽されたものだろうと思うのですが、林の中に見られる花で、葉姿だけ見るとヤブランなどに似ています。 漢字で書くと「吉祥草」でこの花が庭で咲くと吉事がある、縁起のいい花とされています。(吉事があった後に咲くとも) 葉の長さ…

ツルボ Scilla scilloides

道端の草地に生えるキジカクシ科の花。 総状花序に多数の花を咲かせます。 群生した様子もいいですが、個々に花を見てもなかなか綺麗な花です。 葉の幅は5mm前後。 ツルボの海岸型変種にハマツルボ( var. litoralis )というものがあるそうで、ツルボよ…

トウギボウシ(オオバギボウシ) Hosta sieboldiana

林の中など湿り気のある場所で咲く花。 花の基部に苞があります。 花と同じように薄っすらと紫を帯びて綺麗です。 20cmほどの大きな葉があります。 コバギボウシと違い基部は心形。深い溝が目立ちます。 近づけないようなところに咲いていますが、遠目に…

コバギボウシ Hosta albo-marginata

日当たりと湿り気のある草地に咲く花。 横向きからやや下を向いて咲き、花被片6枚は合着している。 ギボウシという名の由来は橋などにある飾り「擬宝珠(ぎぼし、ぎぼうしゅ)」に蕾の様子を見立てたものです。 花の基部には苞があります。 葉身が葉柄に流…

ジャノヒゲ Ophiopogon japonicus

林の中などに見られる植物。常緑で庭などにもよく植えられます。(写真は自宅の庭のものです。) 総状花序に白に紫がうっすら差したような淡い色の花を下向きに多数咲かせます。 よく見ると可愛らしい花ですが、こうして茂った葉の中でひっそりと咲いている…

ヤブラン Liriope muscari

林の縁などに見かける花ですが、斑入り品種などは庭などでもよく植えられています。 葉の状態だけだと林の縁の草地などでは目立ちませんが、夏に伸びる紫色の総状花序はよく目立ちます。 特に太いものを計って、葉幅1.1mmほどでした。 花序には小苞があ…

アマドコロ Polygonatum odoratum var. pluriflorum

明るい林や道端の草地に見かける花。葉腋に花が1~3個ずつ付きます。 (追記: 変種名からの想像でいろいろ書いていましたが、今回修正しておいたように、花数は1~3個と書いておくだけで済むことだったので削除しました。) 1枚目の写真では3個付けて…