ニオイシュロラン Cordyline australis
キジカクシ科の常緑高木。海岸沿いや民家の庭などで植栽されているのをたまに見かけます。高木ということでかなり大きくもなるようですが身近で目にするのは2~3mといったところの樹高です。
葉腋から50cm以上はありそうな大きな円錐状の花序をだします。
花には芳香があり、かなり強いです。開花期には周囲に漂います。
花被片は白色で外に巻くように強く反り返っています。
花被片、雄しべともに6つ。中心に見える雌しべの柱頭はよく見ると3つに分かれています。
花径は7mmくらい。花弁の反り返り具合にもよるところがありますが。
花柄はごく短く、茶褐色を帯びた小苞があります。
蕾の様子。
葉は枝の先端に纏まって付いています。剣状で硬い葉をしています。
葉柄はありません。そういえば、樹木類で葉柄がないというのはけっこう少ないかも。
中心部分だけ白っぽい。
樹皮はコルク質の凸凹が目立ちます。
名前の由来は細い葉を枝先にたくさんつけた様子から「シュロ」で、芳香のある花から「ニオイ」と「ラン」が付いたようです。