Familiar Flowers 2

身近で咲く花たち。

2017-09-01から1ヶ月間の記事一覧

(?)トネアザミ(タイアザミ) Cirsium nipponicum var. incomptum

キタカミアザミの変種とされるアザミの一種。 C. nipponicumをナンブアザミとし、トネアザミはナンブアザミの変種とされていることもありますが、YlistによればナンブアザミはC. makinoiとされているようです。(それに従いナンブアザミの記事の学名も書き換…

エゴマ (シソとの交雑種かも?)

庭に生えてきたものです。写真の花が咲いている状態は10日くらい前の様子ですが、シソより遅れて咲き始めました。現在は花が終わっています。草丈は80cmくらい。分枝はないようです。 シソとは花序の様子が違いどうもエゴマのような感じなのですが、典…

マルバアキグミ Elaeagnus umbellata var. obtusifolia

海岸でみかけたグミ科の落葉低木。 やや痩せたような果実で数もあまり見られず、状態がいい感じのものはみられませんでした。(2018年は別の樹ですが、ずいぶん実っているものがありました。) 赤くなる前の果実。比較的形がいい。 本来もっと球形になる…

アキグミ Elaeagnus umbellata var. umbellata

海岸で見かけたグミ科落葉低木。 秋に果実(偽果)をつけるグミ類には、アキグミ(var. umbellata)とその変種や品種などがあり、変種には葉が丸くて厚みのあるマルバアキグミ(var. obtusifolia)や葉表に星状毛が生えるカラアキグミ(var. coreana)があり…

コブシ Magnolia kobus

(2018年3月下旬、以下6枚) モクレン科の落葉高木の花。山野に自生しますが、公園などでよく植栽もされます。 早春に葉に先だって花を咲かせます。 樹形は枝が横によく広がる。 花被片は内花被6枚と外花被片3枚(花弁6枚と萼片3枚とされることも…

マテバシイ Lithocarpus edulis

ブナ科の常緑樹高木で、果実はいわゆるドングリの一種。 四国、九州、沖縄あるいは紀伊半島などの暖かい地域に分布するとされるようですが、あちこちで公園樹や防風林として植えられたりしています。 果実は初めのうちだけなのかどうかわかりませんが、表面…

コシオガマ Phtheirospermum japonicum

道端の草地に咲くハマウツボ科の半寄生植物。 草丈は大きなもので50cmくらいはあったかと思います。 花は唇形花。花色も綺麗ですが大きさも十分見映えします。 花の長さは萼まで入れいてだいたい2.3cmでした。 上唇は先が浅く2裂し反っています。…

タマスダレ Zephyranthes candida

海岸の草地に生えていたヒガンバナ科の植物。 どういう経緯でこんなところで咲いているのかは分かりませんが、一般的に園芸栽培される花です。 花は上向きに咲き、白い花被片に黄色の葯がアクセントになり可愛らしい様子。 葯の長さは8mmくらいありました…

アメリカキンゴジカ Sida spinosa

畦道で見かけたアオイ科の植物。 草丈は写真のもので40~50cmくらい。 花は黄色の5弁花で多数の雄しべに混じって5つに分かれた雌しべが見えます。 花径は1cmちょっとといったところ。 横からの花の長さは萼まで入れて8mmくらい。 花柄は2、3…

オミナエシ Patrinia scabiosifolia

言わずと知れた秋の七草の一つでスイカズラ科の植物。 草丈は高いものでは150cmくらいはあったかと思います。(1枚目の写真の株はこの半分ほどで低め。) 散房状に多数の黄色い小さな花をつけます。 葯がとれてしまってますが、雄しべは4で雌しべが1…

カラムシ Boehmeria nivea var. concolor f. nipononivea

林の縁や用水路沿いなどで見かけるイラクサ科の植物。 こちらより低い位置にある写真なので分かりづらいですが、草丈は低いもので1mくらいあり、高いものでは人の背丈ほどある感じでした。 雌雄異花同株。茎の上部に付いているのが雌花の花序。それ以下に…

ホソバアカザ Chenopodium stenophyllum

海岸の砂地で見かけたヒユ科の植物。 カワラアカザ(C. acuminatum var. vachelii)との見分けが少々難しいようです。 いくつか違いはあるようですが、特に明確な見分けのポイントは花序の軸の透明な管状毛(円柱状の毛)の有無で、カワラアカザには管状毛が…

ウンラン Linaria japonica

海岸の砂地に育つオオバコ科の植物。 草姿は匍匐するか斜上します。 (9月上旬)まだ花もなく重みがないせいか、けっこう直立気味の様子でした。 樹木の陰になった場所という環境の影響もあるかも。どれも少々間延びした感じもあります。 花芽を持った様子…

ヒメミソハギ Ammannia multiflora

湿地や水田などに生えるミソハギ科の植物。 これまで湿地になった場所で奥の方にそれらしきが生えているものは見かけていたものの、間近で見ることができていなかったのですが、今回のものは水田縁に生えていたのでよく見ることができました。(気になる点が…

シロヨモギ Artemisia stelleriana

海岸の砂浜に育つキク科の植物。 シロヨモギはヨモギ属なので仲間とは言えないですが白い綿毛をびっしり纏った姿は園芸植物のシロタエギクのような印象。 そのシロタエギクと違い、頭花に舌状花はなく筒状花のみ。 総苞も白い綿毛にびっしり覆われています。…

アサガオ Ipomoea nil

大豆畑の縁で咲いていたアサガオ。 あまり野生化したものは見かけることはありませんが、ときどき咲いているところもあります。(そういったものも何年もの間は維持されないのかもしれませんが。) (2016年9月下旬) 昨年、その畑と道路向かいの草地に…

タチシオデ Smilax nipponica

林内で見かけたサルトリイバラ科のつる性植物。 花期は5~6月のようですが、残念ながら気づけませんでした。 そもそも今年初めて気づいた植物で、この場所はこれまでもよく見ていたのに、今年の夏頃に若い果実がついていたことで存在に気づきました。 見ま…

シソ Perilla frutescens var. crispa

基本的には栽培されるものですが、たまに逸出したものも見られます。 タイトルはシソとしていますが、全体に紫色を帯びたアカジソ(f. purpurea)、全体に緑色をしているアオジソ(f. viridis)、紫色で葉が縮れるチリメンジソ(f. crispa)、緑色で葉が縮れ…

タカサブロウ Eclipta thermalis

畦道で見かけるキク科の植物。 けっこう茎など太くて花も大きめのものもよく見かけますが、この写真はそうでもないもの。 舌状花は雌性花で2列あり白色。両性花の筒状花の先は4裂し、色は舌状花の真っ白な花弁と比べるとややクリーム色。 大きめの花(頭花…

江戸絞り(ヤマハギ園芸品種) Lespedeza bicolor 'Edo-Shibori'

公園や庭などに植えられるヤマハギの園芸品種とされるマメ科落葉低木。 タイトルに入れた学名の園芸品種名が'Edoshibori'とされていることもあるようで、正式がわかりませんが、'Edo-Shibori'としておきました。 旗弁は白色で紅紫の絞りが入ります。翼弁も紅…

ミヤギノハギ Lespedeza thunbergii ssp. thunbergii f. thunbergii

よく公園や庭などに植えられているマメ科ハギ属の一つ。 地面から細い枝を何本も出し大株になります。枝は長く伸び分岐し弓なりに枝垂れます。地面があるところでは枝先が着地してもそのままさらに伸びるほどよく生育します。(公園などではその伸び過ぎた部…

ホウキギク Symphyotrichum subulatum var. subulatum

道端や空き地で見られるキク科の植物。 先にあげたヒロハホウキギクより頭花が小さいですが、舌状花の雌しべが長くて目立つようです。 草姿が名前の由来で多数の枝が密になり箒状になります。 頭花の径は4~5mm程度で、舌状花は普通は白色。 やや青味の…

ヒロハホウキギク Symphyotrichum subulatum var. squamatum

空き地や道端の草地などで見かけるキク科の植物。 似た花のホウキギクとともに以前載せたことがあります。 茎の中間から上でよく枝をだし、小さな花を多数咲かせます。 その側枝の出る角度は90~60度と言われ、角度が広いのが特徴です。この写真で中央の…

イチビ Abutilon theophrasti

畦道でみかけたアオイ科の植物。 写真のものは草丈6,70cm程度でしたが、すでに枯れていたものなどには1m以上のものもありました。 花は黄色でいかにもアオイ科らしい花形。 多数の雄しべが集まっていますが、雌しべの様子がいまいち掴めませんでした…

チョウジタデ Ludwigia epilobioides ssp. epilobioides

湿地や水田などに見られるアカバナ科の植物。 昨年、同じような場所に育つ仲間で先ほどあげたウスゲチョウジタデとの比較ということで載せたことがあります。 水田などに見かけるものはもう少し小型な姿が多いですが、環境によってはそれなりに大きくなるよ…

ウスゲチョウジタデ Ludwigia epilobioides ssp. greatrexii

湿地や水田で見かけるアカバナ科の植物。 昨年、チョウジタデとの比較で載せたことがある花です。今回、花径を測ったものを撮るのを今回忘れましたが(苦笑)たしか写真のもので8mmくらいでした。昨年の記事を参考にするとだいたい1cm前後が一般的かな…

ウメモドキ Ilex serrata

湿り気のある林の中でみかけたモチノキ科の落葉低木。雌雄異株。 庭木などにもよく利用されます。 赤い小さな果実を葉腋から出た短い花序(果序)に数個ずつぶら下げています。 果実は直径約5mm。 葉は互生。 縁には細かい鋸歯があり、先端は少し伸びたり…

オトコヨモギ Artemisia japonica

河口~海岸付近の土手に生えていたキク科の植物。 昨年、ハマオトコヨモギと思われるものをあげていますが、当時はまだオトコヨモギの実物を見たことがなかったので、違いについても考えつつ見てみました。 花序の様子。小さな花(頭花)がかなり密について…

キセルアザミ Cirsium sieboldii

湿地に育つキク科の植物。 こちらもまた先にあげたムカゴニンジンと場所はちょっと違いますが、同じく近づきにくい場所に咲いています。 たぶんこれまでも目にしていたのですが、よく見てなくてキセルアザミだとは思っていませんでした。 花は下向きに咲いて…

ムカゴニンジン Sium ninsi

湿地や水辺に育つセリ科の植物。 つる植物のようにひょろひょろとしています。ここに生えていることに気づいたのは最近で、ようやく花を咲かせてきたようですが、どうにも届かない位置に生えているので、綺麗に撮ることもできなければ詳細な様子もいまひとつ…