イチビ Abutilon theophrasti
畦道でみかけたアオイ科の植物。
写真のものは草丈6,70cm程度でしたが、すでに枯れていたものなどには1m以上のものもありました。
花は黄色でいかにもアオイ科らしい花形。
多数の雄しべが集まっていますが、雌しべの様子がいまいち掴めませんでしたが、中央付近に見える葯以外のやや白っぽいものが柱頭なのかな?もうちょっとはっきりと雄しべより長くないとほぼ自家受粉してしまいそうですが。
花径は約2cm。
萼裂片は5枚。全体に腺毛と短い白い毛が生えているようです。
葉は卵円形といったところ。
基部は心形。
縁にある鋸歯はやや不揃い。
両面とも有毛。葉裏の葉脈上で腺毛混じりの毛がよく見えます。
茎も腺毛まじりで毛が生えています。
株元の様子。
なかなか個性的な様子の若い果実。
直径は2.5cmくらい。花に対してけっこう立派な果実です。
果柄は2cmくらいありましたが、花時の花柄より長くなっているようです。
熟した果実。分果は写真のものは15。10~15や11~16の情報があるようです。
分果の中に種子が見えます。一つの分果に3~5個種子があるらしい。
種子は扁平で片側が窪んだ形をしていて、大きさは3mmくらい。表面に毛があるようです。