ウスゲチョウジタデ Ludwigia epilobioides ssp. greatrexii
湿地や水田で見かけるアカバナ科の植物。
昨年、チョウジタデとの比較で載せたことがある花です。今回、花径を測ったものを撮るのを今回忘れましたが(苦笑)たしか写真のもので8mmくらいでした。昨年の記事を参考にするとだいたい1cm前後が一般的かなと思います。花弁の幅は似た花のチョウジタデと比べると広めの傾向があります。
写真は花後の様子ですが、花糸の基部の間にある蜜腺付近に毛があるのがウスゲチョウジタデの名前の由来で特徴の一つ。
花が咲いているものが手ごろな位置になかったので、萼片の数からになりますが、花弁の数は一枚目の写真のように5枚のものだけでなく、この写真のように4枚のものもあります(萼片の数と花弁の数は一致する)。また、昨年の比較の記事に載せたものをみると花弁が6枚という花もあるようです。
茎葉など全体に紅葉しますが、オレンジ色味のある赤色に染まります。
さらに紅葉が進んでも、チョウジタデとは色合いに差があります。(昨年の比較の記事に並んだ写真もあります。)
それと、ついつい「紅葉」というと葉にばかり気がいってしまいますが、葉より果実の色の方が差がありそうです。(時期にもよりますが。)
表裏ともにほぼ無毛ですが、よく見ると疎らに毛があるようです。
現在の様子では、下部の方では紅葉したような茎葉もある程度。
さきほども書きましたが果実も染まっていないし、枝もあまり染まっていない。
果実の長さは2~3cmくらいと思います。特に長さに特徴はないと思いますが、表面の凸凹間があまり目立たちません。また、花自体が大きめなので当然ですが、先端に残っている萼がチョウジタデより見た目にも大きいです。
昨年の比較の記事のものを見ると、この写真の果実はちょっと細めのようです。
裂けていた果実。種子を包む内果皮が崩れて種子が見えています。
やや遠すぎますが全体像。
☆関連記事リンク☆