Familiar Flowers 2

身近で咲く花たち。

2017-04-01から1ヶ月間の記事一覧

ギンラン Cephalanthera erecta

明るい林の中に咲くラン科の花。 花が開いているものがあまり見られないことが多いように思っていましたが、晴れた日の日中には比較的よく咲いてるのかな?わかりませんが。(下の方にいい感じに咲いてた花の写真を追加したので少し文章変えました。) 開い…

カタバミ Oxalis corniculata

日当たりのいい場所で普通によく見かける花。花は天気のいいときに開きます。 花径は写真のもので1cmちょっと。このくらいの時期はけっこう大きめの花が多いかも。 葉は3小葉で小葉はハート型。表面は無毛のものもあるようですが、写真のものでは疎らに…

ホソバホウチャクソウ Disporum sessile f. stenophyllum

さきほどあげたホウチャクソウの葉の幅の細い品種。道を挟んで反対側には通常のホウチャクソウ、こちら側にはホソバホウチャクソウばかりでした。 3脈が目立つのはホウチャクソウと同じですが、見た目の印象がずいぶんとシャープ。 葉の幅は広めに見えるも…

ホウチャクソウ Disporum sessile

林の中などに見かけるイヌサフラン科の花。茎は直立して上部で2又に分かれて1~3個の花をつけます。 先ほどの花はまだ開いてないものでしたが、こちらが開いた状態。といっても、ほとんど開かない花です。花の長さは2.5cmちょっと。花被片の基部が膨…

タニギキョウ Peracarpa carnosa

河口付近の林の陰で見かけるキキョウ科の花。 草丈は低く、地下茎で増えマット状に広がっています。 花径は1cm程度。全体に白っぽい花でピンク色の筋がある。(筋は薄いものもあるようです。) 萼の様子。花冠と同じで5裂しています。 一週間くらい前の…

ツボミオオバコ Plantago virginica

道端に見かけるオオバコ科の花。名前に「ツボミ」とつくように花が開いているものは稀なようですが、今回たまたま見つけました。 この間のヘラオオバコと比べると花冠の色が目立たないので見づらいですが、同じように4裂しているようです。雄しべはそこから…

セイタカハハコグサ Pseudognaphalium luteoalbum

空き地や道端に見かけるハハコグサの仲間。名前のように草丈が高くなりますが、今回見たものはハハコグサと変わらないような姿。これからどうなるか分かりませんが、環境的にもそこまで大きくはなれなそうな気はします。 (2016年5月下旬) 昨年の写真…

チゴユリ Disporum smilacinum

明るい林内でみかける花。草丈は15cm程度で小さいことから「稚児(ちご)」とつきますが、ユリ科ではなくイヌサフラン科。 花径は写真のよく開いている花で3cm程度。花被片は長さ1.2~1.6cm程度とされているようです。 ホウチャクチゴユリと…

イワニガナ(ジシバリ) Ixeris stolonifera

明るい林内で見かけるキク科の花。別名がジシバリですが、似た花には花が大きく葉の形がへら状をしたオオジシバリがあります。 頭花は2cm程度。オオジシバリは普通に3cmくらいあるので見た目の印象でも差があります。 総苞の様子。総苞外片は小さい。 …

ブタナ Hypochaeris radicata

土手の草地などでよく見かけるキク科の花。花だけみるとちょっとたんぽぽに似ていますが、丈は普通に4,50cmはあり、ずっと高いです。 場所によってはけっこう咲き出しているところもありますが、この場所ではまだ咲き始めたばかりで花は少ないです。 …

ウワミズザクラ Padus grayana

ブラシのように見える花序の白が葉の緑と相まって爽やかな印象。 一つ一つの小さな花の集まり。 花序は葉をつけた当年枝の先にあります。この点が似た花を咲かせるイヌザクラとの違い。 イヌザクラは前年枝から花序が出ます。 葉身の基部付近に桜のように蜜…

オオカワヂシャ Veronica anagallis-aquatica

池や水路といった場所で見られるオオバコ科の花。以前アップしたカワヂシャと比べるとだいぶ草丈も大きく、花もよく目立ちます。 やや紫味が強いのかもしれませんが、オオイヌノフグリに花が似ています。(Veronicaの花はたいていそうと言えますが。) 花径…

ショカツサイ(オオアラセイトウ) Orychophragmus violaceus

この季節、目を引く紫色のアブラナ科の花。別名のオオアラセイトウやムラサキハナナという方がよく耳にするように思います。 4弁花でこの写真では細い雄しべの葯が5つしか見えてない気がしますが、6つです。中心に雌しべの柱頭がちょっと見えてます。 萼…

エノキ Celtis sinensis

けっこうどこでも目にする落葉高木ですが、これまで花の様子を見たことがなかったので一度見てみたいと思ってました。 雄花と両性花が同じ木につきますが、この写真は雄花です。雄花は主に前年枝についているようでしたが、当年枝の下部にもつくようです。 …

オオマツバウンラン Nuttallanthus texanus

河川沿いの土手で見かけるオオバコ科の花。 先にあげたマツバウンランとは花の色といいますか、模様が違います。 オオマツバウンランは写真のように、血管のような紫色の筋がよく目立って見えますが、マツバウンランの花は下唇中央の盛り上がった部分が白い…

ミドリハコベ Stellaria neglecta

林の縁で見かけるナデシコ科の花。よく見かけるコハコベより一般的には草姿が大きい傾向があると思います。 また、一般的にコハコベより雄しべの数が多い傾向があって、この写真の花では8本。 ただし、少ないものもあるので雄しべの数だけでは判断できない…

シロバナタンポポ Taraxacum albidum

道端で見かけるたんぽぽの一つで、中心あたりの舌状花は黄色を淡く帯びてますが、全体に白っぽい花(頭花)をしています。 総苞内片、外片には目立つ角状突起があります。 花後の様子。総苞外片と内片の長さのバランスが花が咲いているときとはちょっと違う…

ハナイバナ Bothriospermum zeylanicum

道端に普通に見られ、キュウリグサに雰囲気の似た花。花色は白色~淡い青色で、今回撮ったこの花は、少々色がついてるようにも見えますが、かなり白花っぽい花。 一応、昨年撮った写真ですが淡い青色をした花は下の方に載せました。 花はキュウリグサと違い…

イヌコモチナデシコ Petrorhagia dubia

道路の縁石沿いなどでよく見かけるナデシコ科の花。 似た花のミチバタナデシコ(P. nanteulii)とはいくつか違いがありますが、花色や種子などで見分けられます。 葉鞘の縦横比にも違いがあるようなのですが、どうも葉鞘がどこからどこを指すのか(特に下側…

ヘラオオバコ Plantago lanceolata

道端などでよく見かけるオオバコ科の花。遠目には、長く飛び出た雄しべが特徴的。 花が咲き出す前の、この真っ黒な色をした穂の様子もインパクトあります。 花穂に咲く小さな花。 花冠は4裂していて白っぽい感じに茶色系が入り、なかなか渋くていい感じ。 …

ノハラムラサキ Myosotis arvensis

道端などにたまに見られる花でワスレナグサ属の花。属は違いますがキュウリグサに似た感じの花です。 花の大きさは3mm強といったところ。 花冠の裂片は平開しません。 萼に先が鉤状に曲がった毛があります。 全体に長い毛が目立ちます。 地際で多数分岐。…

ヒメフウロ Geranium robertianum

ブロック塀と道路の境目などに見かけるフウロソウ科の花。 花径は写真のもので1.5cm程度。 花は開花直後から雄しべ10本は立ち上がりはじめ、この写真のように集まり花粉を出すようです。 その後、花粉を出して雄しべが役目を終えると、今度はこちらの…

ジロボウエンゴサク Corydalis decumbens

林の縁に見かけるケシ科の花。今回見たものはだいたい草丈10cm程度でした。 よく見かけるムラサキケマンと花の作りは同じかと思いますが、花数が疎らです。 花の長さは、大きめの花を計って2cmちょっとでした。 似た仲間のヤマエンゴサクとの見分けポ…

オオバタネツケバナ Cardamine regeliana (?)

林縁の溝がある場所で見かけたタネツケバナの仲間。 オオバタネツケバナ(Cardamine regeliana)かなと思うのですが、茎の下部の方ではそれなりに毛があるのが気になり、(?)をつけてます。 どうにもこうにも光が足らず、フラッシュ使えば白い花なので光っ…

オニグルミ Juglans mandshurica var. sachalinensis

河口付近の川沿いでよくみられる落葉高木。ちょっと前まで白っぽく見える枝だけで寒々しい感じだったのに、いつの間にか葉が展開しはじめてるな~と。よく見てみると雄花花序もぶら下がり出してました。 花序の長さは写真のもので17cmくらい。風媒花。 …

コメツブツメクサ Trifolium dubium

道端や公園などの芝生などでよく見られる小さなマメ科の黄色の花。 この時期になると、こうしてマット状に広がった姿をよく見かけます。 一つの花に見えますが、小さな花の集まり。 写真のもので、花の集まりは5mm程度。 葉は3出複葉で、小葉の縁には毛…

タチタネツケバナ Cardamine fallax

湿地に育つアブラナ科タネツケバナ属の花。ちゃんと咲いてない状態でしたが、今回はじめて気づいた花。草丈はたしか30cm程度だったかと。 (開いている様子の追加画像。この写真は後日追加した別の場所での花。後半にその時の他の画像も載せました。) …

アツミゲシ Papaver somniferum ssp. setigerum

道端にたまに見かけるケシ科の花。よく見かけるナガミヒナゲシよりはちょっと大きめの花。 花弁の内側の暗紫色の大きな斑紋はインパクトが強い。 蕾の様子。花茎や蕾などに疎らに毛があります。 茎は無毛のようで、白っぽい淡い緑色。 葉の基部は茎をだいて…

ヤエムグラ Galium spurium var. echinospermon

道端でよく見かけるアカネ科の花。葎(むぐら)というのは藪状に生い茂るつる性の植物を意味するそうです。 花は非常に小さいので焦点を合わすのが大変です。雄しべ4つと雌しべの花柱2つが4裂した淡い緑色をした花冠から出ています。 花径は2mmあるか…

ツボスミレ(ニョイスミレ) Viola verecunda

畦や湿った林の縁などに咲くスミレ科の花。 花は小輪で白色、下弁と側弁の一部にある紫条が目立ちます。 距は太くて短い。 側弁は有毛。 葉の様子。 托葉は全縁ともいわれますが、少々鋸歯状に切れ込みがありました。 (2016年4月) 一応昨年の写真を探…