コメツブツメクサ Trifolium dubium
道端や公園などの芝生などでよく見られる小さなマメ科の黄色の花。
この時期になると、こうしてマット状に広がった姿をよく見かけます。
一つの花に見えますが、小さな花の集まり。
写真のもので、花の集まりは5mm程度。
葉は3出複葉で、小葉の縁には毛が疎らにあり、目立たない鋸歯があります。
茎が緑色をしてますが、上の写真と別個体。
短い葉柄の基部に托葉があります。
もう一枚同じような写真ですが、茎にも毛がやや疎らに生えています。
葉の裏も葉脈など中心に疎らに毛がある。
(2015年5月上旬)
名前の由来は、仲間であるシロツメクサより小さい(米粒のように小さい)というもののようです。
ちなみに、単に「ツメクサ」というとそれはナデシコ科の花になります。漢字で書くとシロツメクサやコメツブツメクサは「詰め草」ですが、ナデシコ科のツメクサは「爪草」になります。(「詰め草」はその昔海外から輸入品に緩衝材として箱に詰められていたことからで、「爪草」は葉の形に猛禽類などの鋭い爪を連想したもの。)
同じように黄色をした似た花には、少し遅れて見かけるようになるクスダマツメクサや、コメツブウマゴヤシなどがあります。(他にもありますが、未確認)
参考に下が、それぞれの花の写真。
(2016年5月中旬)
そのクスダマツメクサとの比較写真。左の小さな花がコメツブツメクサ、右がクスダマツメクサです。
(2016年5月中旬)
こちらがコメツブウマゴヤシの花。
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