Familiar Flowers 2

身近で咲く花たち。

ヒメフウロ Geranium robertianum

花の写真1

ブロック塀と道路の境目などに見かけるフウロソウ科の花。

 

花径

花径は写真のもので1.5cm程度。

 

雄しべ

花は開花直後から雄しべ10本は立ち上がりはじめ、この写真のように集まり花粉を出すようです。

 

雌しべ

その後、花粉を出して雄しべが役目を終えると、今度はこちらの写真のように柱頭が5つに分かれた雌しべが出てくるという、雄性先熟の花だそう。

 

萼の様子

萼や花柄には長い開出毛と短い腺毛があります。ただ、この写真では萼の腺毛が見えません。

 

萼の腺毛の様子

どうもなかなか写りにくい腺毛なのか、この画像(蕾)でなんとか微かに確認できました。(長い形の間で短い)

 

葉の様子

葉の様子 裏

葉は3全裂しさらに裂ける。

 

茎の様子

中間付近の茎。

 

株元付近

株元付近。

長毛と腺毛は萼だけでなく全体にあり、塩を焼いたような匂いがすることから「シオヤキソウ」という別名があります。個人的には特にそういった匂いを感じたことはないのですが、今度ちゃんと意識して嗅いでみようかなと思います。

でも、シオヤキソウという名前が音も字面も花の可愛らしさに似合わなくて、花を前にするとついつい忘れてしまうんですが(笑)

 

花の写真2

似た花としてはヤサカフウロ(G. purpureum)というのがあるようで、ややこしいことになっているような情報も見られますが、学名で画像検索して出てくる海外の比較画像を参考にするなら、ヤサカフウロは萼の毛がずっと短く、花もだいぶ小振りのようです。

 

オランダフウロ属のヒメフウロ

また、似た花とは言えませんが名前がややこしいのは、オランダフウロ属(Erodium)の花がヒメフウロ(或いは〇〇ヒメフウロ)という名で流通しています。

この写真は、参考にその昔育てたことがあるオランダフウロ属のヒメフウロ(白花ヒメフウロというものかと思います。)

 

(追加画像)

花の写真 2018

(2018年4月下旬、以下2枚)

 

果実の様子

果実の様子。嘴状の長い部分が目立ちます。