オオバヤシャブシ Alnus sieboldiana
福島県~和歌山県の太平洋沿岸地域に分布するカバノキ科の落葉小高木。
空気中の窒素固定能力があり、緑化や護岸等の目的で植えられることもあります。
また時折庭木などでも見かけます。写真のものは公園の植栽。
3月後半~4月が花期。
ハンノキと同属仲間でよく似ています。
ハンノキよりも見るからに太い雄花花序を前年枝に1個ずつ互生します。
雄花花序の長さは5cm程度。
ハンノキと違い雄花花序に柄がほとんどありません。
風媒花。すでに花粉は飛んでしまったあとのようです。
ひとつ一つの花の構造まではこうしてみても確認できません。
一応、一つの苞(うろこ状のもの)には、4枚程度の小苞と花が3個ずつあり、一つの花は4裂した萼と4本の雄しべを持っているらしいのですが。
雌花花序は雄花花序より上(先)に2個程度上向きにつく。
雌花は苞ごとに2個ずつで、それぞれ花柱が2岐した雌しべが1つ。
といってもやはり、どの雌しべと苞が対応しているのか分かりづらいので、なるほどと理解するのは難しいのですが。
雌花花序には花序柄があり、細毛が密。
雌花花序の長さは2cmほど。
枝の様子。円形~楕円形の皮目が多い。
幹の古い樹皮は粗く剥離している。
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