チョウジタデ Ludwigia epilobioides ssp. epilobioides
湿地や水田などに見られるアカバナ科の植物。
昨年、同じような場所に育つ仲間で先ほどあげたウスゲチョウジタデとの比較ということで載せたことがあります。
水田などに見かけるものはもう少し小型な姿が多いですが、環境によってはそれなりに大きくなるようです。(これまではウスゲチョウジタデの方が草丈は大きいイメージでしたが、ちょっと印象変わりました。)
花弁は4弁のものと5弁のものがあり、雄しべの数は花弁と一致しているようです。
萼片の数も花弁と一致しています。
雄しべの花糸の基部の間に蜜腺付近があり、周辺は無毛です。
花後の様子をみても毛は確認できません。
ウスゲチョウジタデでは蜜腺付近に毛が生えています。
ところで、萼片の縁にところどころ点が見えますが、腺体なのかな。とくにそれについての情報は見つけられず判りませんでしたが。
花径は写真の花で5mmくらい。昨年の比較の記事を見ると7mmのものもあったようなので、だいたいそのくらいの範囲かと思います。見た目にウスゲチョウジタデより小型で花弁は比較的ほっそりしています。
葉の様子。
両面とも厳密に見ると少し生えているような感じですが、ほぼ無毛です。
茎や葉、果実など全体に紅葉しますが、色は真っ赤~やや暗い赤になります。ウスゲチョウジタデではオレンジ色味のある赤に紅葉します。
果実はややくねった感じがよく見られ、表面は凸凹した感じがあります。
長さは2~3cm。
すでに主茎も含め全体にだいぶ真っ赤になっていたものもありましたが、中間から上部の茎はまだ染まってないものが多いようでした。
葉も主茎もあまり染まっていないものでも、側枝はけっこう染まっているものが多いようです。
それにしても似た花のウスゲチョウジタデとは、なぜ同じような場所に2タイプの同じ仲間が同時期に咲くのかいつも不思議に思います。
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