ヒロハホウキギク Symphyotrichum subulatum var. squamatum
空き地や道端の草地などで見かけるキク科の植物。
似た花のホウキギクとともに以前載せたことがあります。
茎の中間から上でよく枝をだし、小さな花を多数咲かせます。
その側枝の出る角度は90~60度と言われ、角度が広いのが特徴です。この写真で中央のものはちょっと狭く感じますが、中にはそんな感じもあるかと。
舌状花はうっすら紅色を帯びています。
頭花の径は約7mm。小さいには小さいですが、花として十分意識できる大きさかなと思います。
総苞片はほっそりしています。(追記:ホウキギクと比べると数も多いようです。)
花後の様子。舌状花の花弁はくるりと巻き、ちょっと紅色が濃く見えます。
蕾の様子。
茎の中ほど以下に付く葉で、長さは15cmくらいでした。葉の基部と先端は狭く中間あたりが少し広めの形。
その幅の広い部分で1.5cmくらい。
名前に「ヒロハ」と付きますが、ホウキギクの葉をいい状態で確認してないので、あらためてホウキギクもそのうち観察しなおさなければと思います。(追記:混生している場所で確認しましたが、あまりはっきりとした違いは感じることが出来ませんでした。
(後日追加画像)
葉柄状に細くなった部分の縁がヒロハホウキギクでは写真のように内側に巻くように立って基部付近では閉じている感じがあります。一方ホウキギクでは開いていました。明確な違いかわかりませんが、一応載せておきます。
葉表の様子。ほぼ無毛ですが、かなり疎らに毛があるにはあるようです。
縁には極低い鋸歯があります。
裏面もほぼ無毛。
湿り気の多い環境ほど葉の状態がよく残っているようです。
この写真のものは砕石地のものですが、けっこう赤くなって枯れかかっているものも見られます。
よく育っているものでは、株元で分かれて数本茎が立っています。
綿毛姿の様子。
痩果の様子。中央のもので長さ2.5mmくらい。右に見えるものは1.5mmくらい。
何も考えず適当に選んだ果実なので、充実度の差なのか、筒状花から出来たものと舌状花から出来たものの差なのか、そもそもバラつきがあるものなのかはわかりません。
一つ一つの花は可愛らしいので、これで花が一斉に咲いたなら、けっこう見映えがする花だろうな~なんて思ったりします。
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