Familiar Flowers 2

身近で咲く花たち。

オモト Rohdea japonica

全体的な様子

古くから観葉植物として鉢植えや庭植えで栽培されてきた、キジカクシ科の常緑草本

オモトに限ったことでもないですが、常緑の葉を持つ植物には、なにか神秘的な力があると考えられ、縁起物としても栽培されることも多いです。

個人的には身近で、野生のものは見たことはありません。

野生の自生種は北限が宮城県とする情報もあれば、関東だったり東海地方だったりしますが、いずれにせよ暖かい地方(環境)の林床に育つのだろうと思います。

 

花の写真1

5月頃、穂状花序を出し隙間なく花を咲かせます。

 

花序の長さ

花序は写真のもので3~4cmといったところ。もう少し長いものなど色々あるかもとは思います。

花序の柄は太くてがっしりしています。

 

花の写真2

こちらは花被の色の黄色味が強い。

 

花の様子2

花の様子1

雄しべは6本。雌しべの柱頭は3つに割れています。

花被は3数性でいくと6裂が基本と思いますが、5裂になっているものもあるようでした。

よく見ると、花の下に小苞があるのが見えます。

 

小花の大きさ

小花の径は6~7mm程度。

 

葉の様子

葉は根生し艶のある革質で、長さは写真のもので長い葉は27cm程度。

園芸品種は多数あり、より短いもの(数センチ)もあれば、長いもの(4,50cm)もあるようです。また葉の波打ち具合や斑入りのパターンも様々。

 

地下茎や根の様子

(2017年3月下旬)

これは以前、庭植えのものを鉢植えにしようと掘りあげたときの様子。

太い地下根が横に伸び、所々から芽を吹きます。

 

若い果実

(2015年9月上旬)若い果実の様子。

あまりいい感じでたくさん実を付けたことはありませんが、果実は液果で球形、熟すと赤くなります。