Familiar Flowers 2

身近で咲く花たち。

ハマベマンテマ Silene uniflora

全体像 鉢植え

園芸栽培されるナデシコ科の海浜性植物で、葉をつける茎はあまり高くならずマット状に広がり、花の咲く茎は斜上します。

別名では、萼筒の膨らんだ様子からホテイマンテマとも呼ばれます。

原産地はヨーロッパの大西洋岸、バルト海沿岸などで耐寒性があります。

 

花の様子 雄性期

花弁は5枚で深裂。花弁の色は写真のものより白っぽいものもあるようです。

雄しべは10本。雄性先熟で、はじめ雌しべは短い。

花糸の上部は紅紫色を帯びています。

 

花の様子 雌性期

雌しべが伸びた雌性期の花。

雄しべは葯が開いて花粉を出し終え、花糸はだらんとしています。

花柱は写真では4本見えますが、3本のものも見られました。

 

花柱の様子1

花柱には微毛が見られました。

 

花柱の様子2

花弁が落ちたあとに残った雌しべの様子。

 午前中の花の様子

午前中(朝は除く)は、花が萎れたように花弁が巻いています。

具体的に何時ごろから開いているのかは未確認。

 

萼筒の様子

萼筒は先が三角状に浅く5裂し、鍾形に膨らんでいます。

網目状に紅紫色の脈があります。

 

花の大きさ

花径は2.5cmくらい。

 

萼筒の長さ

萼筒は1.2cmくらい。

 

花序

花は集散花序に1~5個程度。

 

葉の様子1

葉の様子2

葉は対生し、質は少し厚みがあり硬い。

茎葉ともに少し粉白がかった緑色。

 

葉の縁に刺状の突起が多いもの

葉の縁 刺状の突起が少ないもの

刺状の突起

 葉先は尖り、葉の縁には細かい刺状の突起がありますが、多いもの少ないものあるようです。

 

葉裏の様子

葉の両面、茎ともに無毛。

 

葉の長さ

葉の長さは長めのものを測って2.5cmくらいでした。

 地際の様子

地際で多数枝分かれしています。根生葉はない。

 

若い果実の様子

若い果実の様子。

花後も萼筒は残り、その内部に果実(蒴果)が入っています。