コハウチワカエデ Acer sieboldianum
ムクロジ科の落葉高木。
遠目にも先に載せたハウチワカエデより葉の切れ込みが目立ちます。
ハウチワカエデより葉が小さいということで「コ」が付くらしいですが、そこまで大きな差はないように見えました。
花序内には通常、雄花と両性花が混在しますが、写真の樹では雄花のみの花序しか見られませんでした。天候や環境の影響、或いは、植栽なので剪定の強さなどの影響で樹の充実具合の差なのか、はたまた性転換のようなものなのか、そのへんはよく分かりませんが、カエデ類にはよくこういうことがあるようです。
雄しべは8本。開く前の葯は黄色。
花弁や萼片の色はハウチワカエデと違い、淡黄色か、やや紅色を帯びる程度。
花序の柄などに毛が多い。
花の大きさは萼をいれて8mmくらい。
葉は5~11に中裂。
目に付いた大きな葉を測って12cmくらい。
一般的な説明では葉身の長さは5~8cmのようで、だいたいはその程度かもしれないですが、こうした大きな葉も見渡せばそこそこ見られました。
この葉の葉柄は4cmでしたので、コハウチワカエデの葉柄の長さは葉身の2/3~同長程度あるという一般的な説明にも当て嵌まらないようです。
葉柄には白い毛がある。
似たものではハウチワカエデとコハウチワカエデの葉柄が有毛で、実物を確認したことはありませんが、オオイタヤメイゲツとヒナハウチワカエデが無毛だそうです。
若い葉で両面とも白い毛が多い。成葉では裏面の脈上や葉腋を除いてほぼ無毛になるようです。
鋸歯は単鋸歯。(一部、重鋸歯状になっている部分もある。)
樹皮には縦に筋がありますが、全体に滑らか。
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