ハナニラ Ipheion uniflorum
よく庭などに植えられるキジカクシ科の花。
食用にはなりませんが、葉などに食用のニラと似た香がありハナニラと呼ばれますが、最近は属名からアイフェイオンやイフェイオンという名で出回ることが多いようです。(属名は Tristagma とされることもあるようです。The plant listではどちらも accepted nameになっているようでした。)
道端に野生化しているものも見られます。
ちなみに、ハナニラが花期を終えるころ入れ替わるように、似たような花形をしたオオアマナという花が咲き始めますが、どちらもベツレヘムの星と呼ばれるようです。
花被片は6枚で下部は筒状。花色は白色で青味がかっています。咲き始めの方が青味が強めと思います。
園芸品種にはピンク色などもあります。
雄しべは長短あり、3本ずつの計6本。
花被の筒状になった部分から紫色の筋が通っています。少しニワゼキショウを思い出す色合いでした。
薄い膜質の苞葉に包まれている蕾の様子。
苞葉から少し顔をのぞかせた蕾の様子。2枚の苞葉の片側から蕾が出てくる。
花柄は徐々に伸びるので、花時の苞葉は花の位置から離れている。
葉は線形。種子でも増えますが、よく自然分球するので群生になります。
葉先はやや丸みがあり尖らない。
(5月上旬、若い果実 以下2枚)
花後に、花茎はだらんと倒れてしまっていて意外と存在に気づきにくいかも。
果実は側面のシルエットは倒卵形といった様子で、長さは1cmほどでした。
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