ボケ Chaenomeles
庭木や公園樹、或いは盆栽などでよく栽培されているバラ科の落葉低木。
古くから観賞用に栽培されてきた花木で、園芸品種は200くらいあるそうです。クサボケ(C. japonica)との交配などもあるようで、あちこちで目にするボケがボケ(C. speciosa)の園芸品種なのか、それともボケとクサボケの交配種であるアイノコボケ(C. x superba)なのかまでは判りません。
複雑に交配がなされてそうな園芸植物については、あまり深く考えても分かりようがないので、この記事についても栽培ボケの一種ということにしておこうと思います。
ボケ(C. speciosa)は花径が3~5cmとされますが、よく見かけるものたちは、2.0~3.5cmくらいです。3~5cmというには一回り小さい花です。
他でよく見かける栽培ボケも花色は変化ありますが、花径はやはりこの写真の花と同じ程度であまり大きくないようです。
花には雄花と両性花があり、この写真は両性花。
雌しべ群は雄しべ群より長くなります。
また両性花では子房がによる膨らみが見られます。
花径はよく開いたもので3.7cmくらい。
こちらは雄花。たくさんの雄しべがあります。
また両性花と違い、花の基部に膨らみがありません。
花径は、あまりよく開いていない花で2.5cmくらい。
花弁は完全に平開せずにお椀状がほとんど。
枝にはトゲが見られます。園芸品種によってはないものもあるようですが。
(2018年4月下旬)
腎形の托葉が目立ちます。成葉の様子などはそのうち撮ります。
株立ちになります。かなり下の方でも花がよく咲いています。
(2018年10月中旬、以下3枚)果実の様子。
果実は果実酒として利用されることがあります。
あまり実付きはよくなく、数個しかありませんでしたが、サイズはもっと小さいものもたしかあったりでバラバラでした。
これは株内で大きめのものだったと思いますが横の径で約5cmでした。一応クサボケは3~4cm、ボケは4~6cmということで、ボケサイズのようです。