フッキソウ Pachysandra terminalis
地下茎でよく増えグランドカバーとして植えられる植物で、見た目は草本のようですが、ツゲ科の常緑小低木。
(2017年4月中旬、以下4枚)
茎頂に5cmくらいの穂状花序を出し、上~中部に雄花を、下部に雌花を咲かせます。
雄花は雄しべ4本と萼だけのシンプルな花。
太く真っ白な花糸が花弁が無い分も頑張っているように思えます。
こちらは雌花の様子。
雄花より数はずっと少ないです。やはり花弁のないシンプルな花で2本の花柱は柱頭手前あたりで外に開いています。
雄花と違い、雌花の方は短いながら柄があるようです。
果実は花柱の痕が残る白い球形の核果のようですが、実物は未確認。
画像検索してみると、果実期の花序(果序)の様子で気になる点があるのですが、花の様子も含めいろいろと現時点では観察不足です。今シーズン状態がいいものがあれば良く見てみようと思っていたのですが。
葉は互生。茎の先の方に集まって付いています。
質は革質で、葉の半分より先に粗い鋸歯があります。
フッキソウというのは漢字で書くと「富貴草」。
常緑の植物はよく有難がられ、縁起物とされることが多く、そういったことから縁起良さそうな名前がついたようですが、それが別名の「キチジソウ(吉事草)」「キチジョウソウ(吉祥草)」の由来というのならわかりますが、「富貴」というのは少し違う気がするので、真珠のような果実が関係しているような気もします。
因みに、キチジョウソウはキジカクシ科の植物の和名でもあります。
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