モチノキ Ilex integra
モチノキ科常緑高木。
自生もありますが、家、お金、子などを「持つ」というゴロ合わせで縁起の良い樹とされ、よく庭木として植えられています。
名前の由来は自体は、樹皮から「とりもち(鳥黐)」を作っていたことから。
性転換することもあるそうですが、雌雄異株で、この写真は雄株。香りがけっこう漂っていました。
こちらは雌株の様子。花数は雄花に比べると少ない。
雄花の様子。葉腋に多数の花を束生します。
花冠は4裂し乳白色。雄しべ4本。
萼片も4枚。短い柄があります。
花径は1cm弱でした。
そして雌花の様子。
雌花にはぷっくりとした子房に柱頭のついた雌しべが1つと、退化した雄しべが4本付いています。
雄花と比較して長い花柄があります。
花柄の長さは1cmくらい。
花径は1cm強でした。
葉は楕円形~長楕円形、やや倒卵形といった形状。やや波打つものもある。
革質で側脈は薄っすら見えるか見えないか程度。主脈、葉縁、葉身基部~葉柄が黄緑色。
基本は全縁ですが、わずかに鋸歯状になる葉が見られることもあります。
葉裏は葉柄や葉縁などのように黄緑色で、腺点が見られました。
樹皮は、多数の小さな皮目と細かなひび割れがありますが、全体的に見た目は滑らか。
果実は核果で冬に赤く熟します。長さは1cm程度。写真は春にいくつか残っていたもので色褪せています。