Familiar Flowers 2

身近で咲く花たち。

モチノキ Ilex integra

遠目に見た様子 花期

モチノキ科常緑高木。

自生もありますが、家、お金、子などを「持つ」というゴロ合わせで縁起の良い樹とされ、よく庭木として植えられています。

名前の由来は自体は、樹皮から「とりもち(鳥黐)」を作っていたことから。

 

雄株の様子

性転換することもあるそうですが、雌雄異株で、この写真は雄株。香りがけっこう漂っていました。

 

雌株の様子

こちらは雌株の様子。花数は雄花に比べると少ない。

 

雄花の様子1

雄花の様子。葉腋に多数の花を束生します。

 

雄花の様子2

花冠は4裂し乳白色。雄しべ4本。

 

萼と花柄 雄花 蕾

萼片も4枚。短い柄があります。

 

花の大きさ 雄花

花径は1cm弱でした。

 

雌花の様子1

そして雌花の様子。

 

雌花の様子2

雌花の様子3

雌花にはぷっくりとした子房に柱頭のついた雌しべが1つと、退化した雄しべが4本付いています。

 

花柄 雌花

雄花と比較して長い花柄があります。

 

花柄の長さ 雌花

花柄の長さは1cmくらい。

 

花の大きさ 雌花

花径は1cm強でした。

 

葉の様子1

葉の様子2

葉は楕円形~長楕円形、やや倒卵形といった形状。やや波打つものもある。

革質で側脈は薄っすら見えるか見えないか程度。主脈、葉縁、葉身基部~葉柄が黄緑色。

 

葉の縁 鋸歯状になったもの

基本は全縁ですが、わずかに鋸歯状になる葉が見られることもあります。

 

葉裏の様子

葉裏は葉柄や葉縁などのように黄緑色で、腺点が見られました。

 

幹の様子1

幹の様子2

幹の様子3

樹皮は、多数の小さな皮目と細かなひび割れがありますが、全体的に見た目は滑らか。

 

春まで残っていた果実の様子 大きさ

果実は核果で冬に赤く熟します。長さは1cm程度。写真は春にいくつか残っていたもので色褪せています。