Familiar Flowers 2

身近で咲く花たち。

ウリハダカエデ Acer rufinerve

花の写真

ムクロジ科カエデ属の落葉高木。写真は公園の植栽。

 

花期の様子 遠目

花の写真2

葉の展開とともに花を咲かせています。

 

雌花花序

雌株の雌花花序。

雌雄異株まれに同株とされます。ただ、環境の変化により性転換することもあるそうです。

雌花花序の長さは写真の様子で5cmくらい。雄花花序はもっと長くて10cmほどあり垂れ下がるようですが、雌花花序では垂れているものはありませんでした。

 

雌花の様子

雌花では短い雄しべが一応8本ありますが、機能はしていないそうです。

花弁は5枚でやや黄色味の強い黄緑色。同じ色をした萼片が花弁と交互になっています。

花柱はほぼ基部から2岐していて柱頭はくるりと外に巻いています。子房には翼があります。

 

花序の軸

花序の軸には赤褐色を帯びた縮れた毛が多い。

 咲き始めの頃の様子1

1週間くらい前の様子。

すでに花が開いている。

 

幹の様子

「ウリハダ」という名前の由来がこの樹皮の様子。

所々、緑色をした内樹皮が覗いていて、皮目による菱形状の模様も印象的です。

 

初夏の様子

(2018年6月上旬、以下13枚)新緑期の様子。

 

葉の様子

葉は3~5に浅裂。

 葉縁の様子

葉の縁は不整な重鋸歯。

 

葉身の基部の様子

葉身基部に褐色の毛がありました。

 

葉裏の様子1

葉裏の様子2

葉裏は各脈腋と葉脈上に褐色の毛がある。

 

若い枝の様子1

若い枝の様子2

若い枝は白色をしていました。

 

果実の様子1

果実の様子2

花時は葉の上に伸びていた雌花花序でしたが、果実期は垂れ下がっているようです。

たくさんの翼のある果実が密に付いています。

 

果序の長さ

果序柄の基部から翼の先まで入れると7.5cmほどの長さ。

 

果実の様子3

果実の大きさ

一つの分果の長さはだいたい2.5cmほど。全体では4.5cmくらいでした。