ウリハダカエデ Acer rufinerve
ムクロジ科カエデ属の落葉高木。写真は公園の植栽。
葉の展開とともに花を咲かせています。
雌株の雌花花序。
雌雄異株まれに同株とされます。ただ、環境の変化により性転換することもあるそうです。
雌花花序の長さは写真の様子で5cmくらい。雄花花序はもっと長くて10cmほどあり垂れ下がるようですが、雌花花序では垂れているものはありませんでした。
雌花では短い雄しべが一応8本ありますが、機能はしていないそうです。
花弁は5枚でやや黄色味の強い黄緑色。同じ色をした萼片が花弁と交互になっています。
花柱はほぼ基部から2岐していて柱頭はくるりと外に巻いています。子房には翼があります。
花序の軸には赤褐色を帯びた縮れた毛が多い。
1週間くらい前の様子。
すでに花が開いている。
「ウリハダ」という名前の由来がこの樹皮の様子。
所々、緑色をした内樹皮が覗いていて、皮目による菱形状の模様も印象的です。
(2018年6月上旬、以下13枚)新緑期の様子。
葉は3~5に浅裂。
葉の縁は不整な重鋸歯。
葉身基部に褐色の毛がありました。
葉裏は各脈腋と葉脈上に褐色の毛がある。
若い枝は白色をしていました。
花時は葉の上に伸びていた雌花花序でしたが、果実期は垂れ下がっているようです。
たくさんの翼のある果実が密に付いています。
果序柄の基部から翼の先まで入れると7.5cmほどの長さ。
一つの分果の長さはだいたい2.5cmほど。全体では4.5cmくらいでした。