Familiar Flowers 2

身近で咲く花たち。

モミジバフウ(アメリカフウ) Liquidambar styraciflua

花序を出した様子

フウ科の落葉高木。円錐状の綺麗な樹形になり紅葉も綺麗な樹木で、公園や街路樹としてよく植えられています。

 

全体的な様子 花期

花序の様子1

垂れ下がる雌花花序

葉の展開とともに花序が出ます。

雌雄異花同株。どちらの花序も同じ位置から出ますが、雄花花序は葉の上に、雌花花序は垂れ下がっています。

 

雌花花序

雌花花序の様子。

雌花花序は綺麗な球形になります。くるっと巻いた柱頭が印象的ですが、柱頭の向きからすると花柱は2個ずつセットになっているようです。

 

雄花花序の様子1

雄花花序の様子。

同時期にはまだ雄花は開花していないようでした。(開花といっても花弁はありませんが)

現状はまだ開いていない葯だけが見えます。ちょっとこの様子では何本ずつセットなのかはわかりません。

 

雄花花序の様子2

雄花花序の残っている鱗片の様子。伏した毛が密生していて、赤味を帯びています。

 

初夏の様子

(2018年5月中旬、以下9枚)初夏の様子。

 

若い果実

柱頭は枯れていますが、花柱はいがぐりのように果実期にも残ります。

スズカケノキ科のモミジバスズカケノキアメリスズカケノキもその名の通り球形の果実をぶら下げますが、このようなトゲトゲしたものではありません。(個人的には名前が混乱しそうになります。)

 

葉の様子1

葉の様子2

葉は5~7裂。縁には低い鋸歯があります。

 

葉表 若い葉

若い葉の表面は艶々としていますが、わずかに毛が散生。

 

葉裏の様子 若い葉

葉裏も全体に毛が散生。葉身基部の脈腋には毛が叢生しています。

 

若い枝

若い枝葉緑色で縦長の皮目がある。葉は互生しています。(カエデ類は対生)

 

ほぼ成葉 葉表

ほぼ成葉の葉表ではほぼ無毛になっているようです。

 

ほぼ成葉 葉裏

葉裏も全体的に無毛になっていますが、葉身基部の脈腋に褐色の毛が叢生しています。

 

幹の様子1

幹の様子2

樹皮は満遍なく縦に割れています。

 

果実の様子 秋

(2018年10月中旬、以下3枚)

どの時点が熟した状態なのかいまいち分かりませんが秋の果実の様子。

 

落ちていた果実 大きさ

状態からして、このシーズンの果実ではないかもしれませんが、落ちていた集合果の径は3.5cmくらい。

 

落ちていた果実 裂開した果実

ここの果実(蒴果)は裂開しています。花柱は最後まで残ります。