モミジバフウ(アメリカフウ) Liquidambar styraciflua
フウ科の落葉高木。円錐状の綺麗な樹形になり紅葉も綺麗な樹木で、公園や街路樹としてよく植えられています。
葉の展開とともに花序が出ます。
雌雄異花同株。どちらの花序も同じ位置から出ますが、雄花花序は葉の上に、雌花花序は垂れ下がっています。
雌花花序の様子。
雌花花序は綺麗な球形になります。くるっと巻いた柱頭が印象的ですが、柱頭の向きからすると花柱は2個ずつセットになっているようです。
雄花花序の様子。
同時期にはまだ雄花は開花していないようでした。(開花といっても花弁はありませんが)
現状はまだ開いていない葯だけが見えます。ちょっとこの様子では何本ずつセットなのかはわかりません。
雄花花序の残っている鱗片の様子。伏した毛が密生していて、赤味を帯びています。
(2018年5月中旬、以下9枚)初夏の様子。
柱頭は枯れていますが、花柱はいがぐりのように果実期にも残ります。
スズカケノキ科のモミジバスズカケノキやアメリカスズカケノキもその名の通り球形の果実をぶら下げますが、このようなトゲトゲしたものではありません。(個人的には名前が混乱しそうになります。)
葉は5~7裂。縁には低い鋸歯があります。
若い葉の表面は艶々としていますが、わずかに毛が散生。
葉裏も全体に毛が散生。葉身基部の脈腋には毛が叢生しています。
若い枝葉緑色で縦長の皮目がある。葉は互生しています。(カエデ類は対生)
ほぼ成葉の葉表ではほぼ無毛になっているようです。
葉裏も全体的に無毛になっていますが、葉身基部の脈腋に褐色の毛が叢生しています。
樹皮は満遍なく縦に割れています。
(2018年10月中旬、以下3枚)
どの時点が熟した状態なのかいまいち分かりませんが秋の果実の様子。
状態からして、このシーズンの果実ではないかもしれませんが、落ちていた集合果の径は3.5cmくらい。
ここの果実(蒴果)は裂開しています。花柱は最後まで残ります。