ハウチワカエデ Acer japonicum
ムクロジ科カエデ属の落葉高木。
カエデの仲間では比較的よく目立つ花をしています。
同一花序内に雄花と両性花をつけます。
このとき花期はすでに後半になっていて、雄花はこれからですが両性花に関しては写真のように花柱は萎れてしまっていました。(少し前に撮った写真です)
子房の翼が大きく成長し、全体的に毛が多いです。
こちらは雄花。
紅色の萼片5枚が目をひきます。花弁は淡い紅色。葯は開く前が黄色で、花粉も黄色。
(この写真の定規は花から離れすぎているので特に意味はありません。ちょっとした風でも花が揺れるので、綺麗に撮れた写真が他になく仕方なく使った画像。)
花弁、雄しべがほとんど落ちたあとでも萼片が綺麗で花のよう。
花の大きさは萼を入れて1cm弱くらい。
葉の全体的な輪郭はほぼ円形で、裂片は7~11で浅~中裂しています。
鋸歯は重鋸歯。少し欠刻があったり不整な様子。
葉の径は、目に付いた大きめのものを測り12cmくらいでした。
その葉の葉柄は4cmくらい。
葉身の1/4~1/2程度とよく説明されています。
似た仲間のコハウチワカエデでは通常、葉身の半分の長さからほぼ同長とされます。
若い葉は両面とも白い軟毛が目立ちます。未確認ですが成葉では葉裏の脈上や脈腋に毛が残るそうです。
葉柄は有毛。
樹皮は灰白色で縦筋がありますが、全体に滑らか。
若い果実の様子。翼の毛は花のころより少なくなったようですが、種子のある部分は毛が密生していました。
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