シダレヤナギ Salix babylonica
街路樹としても見かけますが、河岸など水辺によく植えられているヤナギ科落葉高木。
ヤナギの仲間にはいろいろありますが、「柳」といえばシダレヤナギといったイメージがあります。
枝はよく枝垂れます。
遠目には花が咲いているかもわかりませんが、近くで見ると花序が出ています。
雌雄異株でこの写真は雄株の雄花花序。日本では雌株は少ないとされているようです。
葉と花は同時のタイプで、花序にはっきり柄があり、小さい葉が数枚ついていました。
花はあまり密についておらず、全体に黄色味がかった花序。
一つの花に雄しべは2本。花序の軸に毛が密生。苞葉の基部に毛があるということらしいですが、たしかにその付近の毛が目立つように見えますが、苞葉のそれ以外の部分も無毛ではないように見えます。
また、この2枚の画像では葯が花粉を出してしまった後なので褐色~淡淡褐色になっていますが、
こちらのまだ咲き始めの花序で見ると葯は黄色です。
雄花花序の長さは2cmくらいでした。
(2018年5月上旬)初夏の様子。
すっかり葉が生い茂っています。
葉は線状披針形といった様子で細長い。
葉縁には細かな低い鋸歯がある。
成葉は無毛らしいですが、この時点ではわずかに毛があるようです。
こちらの写真ではもっとよく見える。
葉裏は白っぽい緑色で、密でない程度に全体的に毛が生えていました。
托葉は先が尾状に伸びている。(托葉は見当たらない場合もある)
若い枝も托葉も有毛。
樹皮は縦割れが目立つ。