Familiar Flowers 2

身近で咲く花たち。

オオシマザクラ Cerasus speciosa

花の写真

少し離れて見た様子

よく公園や街路樹として植栽される桜の一つ。

葉の展開とともに開花するタイプ。ヤマザクラと違って葉の色は緑色が目立ち、白色の花と相まって爽やかな印象。

 

花の大きさ

花は桜としては大輪で、4cm超えるのも普通。

 

雄しべ雌しべ

雄しべ雌しべの様子。

 

後半の花色2

後半の花は、花弁の基部や雄しべの花糸などが紅色を帯びます。

 

萼や花柄の様子1

萼や花柄の様子2

萼や花柄は無毛。萼裂片の縁には鋸歯があります。

 

鋸歯があまりない萼裂片1

鋸歯があまりない萼裂片2

しかし樹によっては萼裂片の鋸歯があまり無いものも見かけました。2枚目の画像は影になっている部分(下側)の裂片には鋸歯があるようです。いずれもあまり芒状に長くなく中途半端な鋸歯。

反対に、鋸歯がないはずのヤマザクラにわずかに鋸歯があるものもありましたが、そうしたものが個体差によるものなのかなどはよくわかりません。純粋なオオシマザクラでなく、混じりけがあるということを示しているのかもしれませんが、これだけの違いで交雑種してたらキリがないので、特に区別せずに考えておきます。

 

蕾の様子

咲き始めは白色でも、蕾のときはほんのり薄紅色を帯びている。

 

花柄 長さ

花柄(小花柄)の長さはまちまちですが写真のもので、約2cm。もっと長いものも普通かと思います。

 

花序の柄1

花序の柄

花序の柄がはっきり見えるくらいの長さがあるものが多い。

 

5月の葉の様子

(2018年5月中旬、以下6枚)

葉は質感が少し厚みがある感じで表面は光沢を感じ緑色が綺麗に見えます。

 

鋸歯の様子

鋸歯は重鋸歯で、先端が芒状に伸びています。

 

蜜腺の様子

葉柄の上部や、葉身の基部付近に蜜腺が複数ありました。

 

托葉

托葉の様子。スミレ類でよく使う表現でいうと深裂して櫛の葉状に裂けるといった感じの様子。

 果実の様子

果実の大きさ

果実は楕円形で縦長。長さは1cm強といったところ。

熟すと黒くなります。

 

幹の様子

株元の幹の様子

樹皮は皮目が横長に筋状になり目立ちます。かなり古くなった株元の樹皮などではあまりわかりませんでした。

 

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