アカガシ Quercus acuta
林で見かけたブナ科の常緑高木。ドングリシリーズの4つ目になります。
堅果は写真のもので長さ2cmちょっとで、ここまで載せたものの中では同じように縦長タイプのコナラよりは平均的には長めで、マテバシイよりはずっと短い。
小さい総苞片がうろこ状に並ぶコナラと違い、殻斗の様子は環状に縞になって見えます。
また、よく見ると褐色の毛が密生しています。
殻斗の径は写真のもので1.3cmくらい。
(8月下旬)まだ若い果実の状態の様子。
果実が熟すのは2年目だそうで、この若い果実は2年目のものと思いますが、1年目のものはかなり小さいそうなので、もっとよく観察してたらきっとどこかにあったのでしょう。
葉は長楕円形で全縁ですが、わずかに波打っている感じ。
葉柄は測っていませんが2~4cmとしっかりあるのが特徴のようです。
葉先は少し尾状に伸びていて、捻ったようになったものが多いようでした。
革質で両面ともほぼ無毛。葉の初期には毛があるそうです。
樹皮はけっこう滑らか。老木では不揃いにうろこ状に剥がれる荒れた様子で、剥がれた内側の樹皮は赤味があるようです。名前の由来は材が赤味を帯びていることからだそうです。
(追加画像)
(2018年5月中旬、8枚追加)
少しタイミングは遅かったようで、数は少な目ですが花が咲いていました。
長く垂れ下がっているのは雄花花序。
雌花花序は短く垂れずに上向き。雄花花序より枝先についています。
雄花の様子。
雄しべは5~9本のようで、写真のものは見づらいですが葯の数からして雄しべは8本かな。花糸だけ見えて葯が見えないものを入れると9本かも。
雄花花序の長さ。写真のものは10cmくらい。
雌花の様子。
花柱は3つに分かれていて柱頭は外側に反っています。
若い葉の表。褐色の毛が目立ちます。
若い葉の裏の様子。縮れたような毛がありますが、触ると落ちてしまいます。
成葉は先にあげたようにほぼ無毛になります。
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