スダジイ Castanopsis sieboldii
ブナ科の常緑高木の果実。ドングリシリーズの5つ目です。シイの実とも呼ばれます。
食べたことはありませんが、生食もできるらしいです。
神社の周囲の森林などでよく大木を見かけます。
果実(堅果)はクヌギのような丸い感じでなく、コナラなどのようにタケノコ型というのか弾丸型というのかそんな感じ。色は黒っぽい焦げ茶色。
よく見ると主に下部の方中心ですが、堅果の表面に毛が生えているようです。
色が黒っぽいせいなのかもっと小さく見えたのですが、堅果の長さは大きめのものを測って2cmくらいありました。
幅は7~8mmくらい。
(9月上旬)殻斗に全体が包まれた様子。
帽子型の殻斗をしたコナラなどと違い、熟すまで殻斗に全体が包まれています。
(10月上旬)熟してきて殻斗が裂けてきた様子。
殻斗は3つに裂けるのが基本なのかもしれませんが、写真のものは4つに裂けているようです。
左上のものは3つなのですが、うち1片が小さく裂けていて3+アルファといった感じの裂け方。
殻斗の表面の様子。
葉の様子。検索して出てくる情報では葉身は長いものは十数センチまであるようなのですが、ざっと見た感じでは6cm前後といった印象でした。そこまでよく見ていないのでもしかするとそうした大きな葉もあったのかもしれませんが。
上半分に緩い鋸歯が数個あり、葉先が少し尾状に伸びています。
鋸歯の尖り具合などには個体差があるようで、鈍いものから全縁のものまであるそうです。
写真に撮る前はホコリかなと思っていたのですが(笑)葉の表面には細かい鱗毛が生えているようです。
葉の裏はよく灰褐色と表現されているようですが、こんな感じの色。
下から見上げたときや風に吹かれているときなどけっこう目立ちます。
冬芽の様子。
古い木にはシダ類などが生えていたりして何とも雰囲気があります。
樹皮は縦に深く裂けています。
力強い根の張り。
(2018年5月上旬、以下6枚)花期の様子。
花序がびっしりと出て、遠目に木が黄色っぽくなってみえます。
雄しべが目立ちブラシ状に見えるのは雄花花序で、本年枝の葉腋から出ています。
綺麗に撮れてなくてはっきりわかりませんが花被片は5~6枚に見えます。
雄しべは2本がセットになっているように見えますが、花被片の数×2本?で10~12本という感じに見えます。
雌花花序は雄花花序より枝先に直立しています。
雌しべは柱頭3で総苞に包まれています。これがどうやって果実期の様子になるのか想像しにくい。
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