コメナモミ Sigesbeckia glabrescens
林の縁などに見かけるキク科の花。総苞片が印象的でなかなかユニークな花をしています。
その総苞片には腺毛がよく目立ちます。全体に黄色な為に一見、筒状花のみの頭花に見えますが先が3裂した舌状花もあります。
葉の幅はもう少し狭いものもありますが、幅の広いものは名前が関連するオナモミの葉に似てなくもない感じもあります。(全体像はだいぶ違いますが。)
葉裏には短い毛が生えています。また、写りが微妙ですが腺点もあるようです。
葉は対生で茎にも短い毛がみえます。
倒れているものもけっこう多いですが草丈は1mほどになります。(写真には一部アメリカセンダングサも混じっています(右上の方など))
コメナモミやメナモミ、オナモミの共通ワードの「ナモミ」には諸説あるようで、毒蛇に噛まれたときにオナモミの葉を揉んで付けていたからとか、葉を揉んでその汁を薬の材料にしていたからなどとも言われます。
そんなオナモミに少し似るものの、花が黄色で可愛らしいので付いたのがメナモミで、それよりさらに全体にほっそり小さいので「コ」が付いたのがこのコメナモミ。
見分け方としては茎に長い開出毛が多い、花柄に腺毛があるなどの違いがあるようです。
(追加画像)
10月下旬。ほとんどが果実になっていました。
写真で黒く見えるのが果実(痩果)。外側の果実につく鱗片に繊毛があり触ると非常にベタつきます。
左上のものは外側の果実で腺毛がある鱗片がついているもの。
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