モッコク Ternstroemia gymnanthera
庭木や公園樹などで見かけるモッコク科の常緑高木。
野山などで見かけたことはあるようなないようなですが、庭などにはどこからか種子が運ばれてきてひとりでに生えてきたりがあります。
樹形が綺麗でいかにも「木」という感じをしています。
花弁は5枚。
雄花のみの株と両性花のみの株があり、写真は雄花の様子。
雄花には雄しべが多数あり、中心の雌しべは退化しています。
(2015年7月下旬)
今回咲いていたのは雄花ばかりだったので、一昨年の写真ですが両性花の様子。
両性花は中心の雌しべが発達していて大きく、雄しべは少な目です。
花径は1.5cmくらい。
萼片は5枚。花柄は2.5cmくらいでした。萼片、花弁ともに白っぽい色をしています。
花の出る位置の規則性がよくわかりませんが、若い枝のところどころから咲いているようです。
葉の付き方は一応互生らしいのですが、枝先に輪生するような感じにまとまってついているので、わかりづらいです。
葉は革質で表面は光沢があり艶々しています。
葉の形は狭倒卵形といった感じですが、葉先は広く丸いものや鈍いながらも少々尖る感じのものもあります。長さは測ったものでは6~7cmくらいでした。
細めの葉。
(5月下旬)庭に生えてきたのを鉢植えにしたものの葉ですが、若い葉は赤味を帯び光沢も相まって綺麗です。
樹皮には小さな皮目が多い。
(追加画像)
(8月下旬)
赤くなりだいぶ熟してきた果実。