ミズアオイ Monochoria korsakowii
用水路に見かけた花。
雄しべは6つですが、短めの黄色の葯が5つと長めで青色をした葯が1つという変わった構造で、花の左寄りに付くものと、右寄りに付くものとがあるようです。
なので例えば、左側にその雄しべがある場合、昆虫の左側に花粉がつき、次に逆タイプの雄しべをもつ花にその昆虫が立ち寄ると花粉のついた左側には雌しべがあるので、受粉することになる・・・。
つまり、逆タイプの花のときに受粉が行われるようになっているといわれているようですが、ミソハギ等のように株ごとに花のタイプも分かれているならわかりますが、同じ株内で位置が違っても結局自家受粉してしまう可能性が高いし、あまり意味がないような気がしますが、どうなんでしょう・・。
またミズアオイは虫媒花であっても蜜腺がない花だそうで、花粉を食べにくる昆虫に花粉を運んでもらうために、まず目立つ黄色の雄しべで昆虫を誘うことで、その隙に花色と同じで目立たない青い雄しべの花粉が昆虫に付くようになっているといわれています。
たしかに、蜜がない上に全部の葯が青ではアピール不足だし、逆に全部が黄色では全ての花粉を食べられてしまうかもしれない・・・なんだか納得です。
葉の形は細いものから写真のようなものまでいろいろありました。
水の中に太い茎が伸びています。
ミズアオイの別名は「ナギ」であり、このミズアオイ(ナギ)より花が小さく下の方で咲くコナギという仲間もあり、葉の姿などはよく似ています。
まるで予期せずに出会った花でしたが、淡いブルーがとても綺麗な花でした。
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