ハルシャギク Coreopsis tinctoria
暑い夏の盛りに道路縁などで見かけるキク科の花。
頭花は8枚の舌状花と中心の多数の筒状花から出来ていて、はじめはこの写真のように雄しべが見えているようです。
どのくらいで切り替わっているのかわかりませんが、途中からこちらの写真のように2裂した柱頭がくるっとなった雌しべに入れ替わります。
葉はいわゆるコスモスに少し似た感じの細い葉で、1~2回羽状に深裂します。
そのコスモスは和名ではオオハルシャギクといいますが、ハルシャギクはハルシャギク属(Coreopsis)コスモスはコスモス属(Cosmos)なので近い仲間というわけではありません。
花後の状態。
果実(痩果)の様子。
可愛らしく暑さに負けない元気なハルシャギクですが、和名の由来は波斯(ペルシャ)の菊でペルシャとは全く関係ない謎のネーミングです(笑)
また、花の中心がチョコレート色になっていてそれを蛇の目傘に見立てジャノメギクとも呼ばれます。
一般的には写真のタイプが多いですが、中心のチョコレート色部分は舌状花全体に広がるものから、うっすらとしかなくほぼ黄色の花に見えるタイプまで株により差があります。