ユウガギク Aster iinumae
道端で見かけるキク科の花。
(2017年10月上旬のものに写真を置き換えました。)
(2016年7月下旬)
早いものでは7月下旬ころには見かけるようになります。(夏頃に草刈りにあうような場所ではもっと後になります。)
舌状花の花色は通常は白色です。
(2017年10月上旬)淡い紫色をした花のタイプ。
あまり多くないですが、こうした淡く紫色を帯びた花もたまに見られます。
(2017年10月上旬)
花径は大きなものでは4cm近くあるようでした。
花数が揃ってくると小さくなる傾向はあるんじゃないかと思いますが、なのでだいたい3cm前後という花が多いかなとは思います。
(2017年10月上旬、上2枚)総苞の様子。
茎の上部で長い側枝を(広角に)出すのが特徴的な草姿。
何事もなければ直立して草丈は5,60cm程度になります。
(2017年10月上旬)
(2017年10月上旬)
上部で出た側枝には多数の小さな葉がつきます。その先にまず花が咲きますが、咲き進んでくるとその側枝の途中からも分枝が出て花を咲かせます。
(2017年10月上旬)
写真のものは倒れた姿をしていますが、茎の中ほどの脇芽からも短めの枝が伸びて花が咲いています。
(2017年10月上旬)
鉢植えのものですが、こちらも上部の枝に咲いた花はほぼ終わり、やや茎が斜めになっていますが、茎の途中の脇芽からも花が咲いています。
はじめは、上部の枝の花が終わったあと全体に枯れていたものも見ていたので、茎の途中に見られる脇芽は保険的なもので、たとえば斜めになったり倒れたりすることでその脇芽が育つようになるといった感じなのかなとも考えていましたが、単に状態良く育ち続けると下の方の脇芽の花も咲くのかも。そもそも道端で見かけるものでは、草刈りの影響により咲き始めが遅れるし、上部の枝の花が終わるころには再び草刈りに遭うことが多く、茎の途中の脇芽が育つのを見る機会そのものがあまりないので。
(2017年10月上旬)白い花のタイプの咲き始めの様子。
(2017年10月上旬)淡く紫色を帯びたタイプの咲き始めの様子。
やや後者の方が咲き始めの舌状花の色が濃い目に付いている感じはあるようです。
葉には粗い鋸歯がありますが、その一つ一つが少し丸みを帯びています。
切れ込みはこの写真のように浅裂程度のものから、
こちらのように中裂程度のもの、あるいは、
深裂するようなものまであります。
花後の様子。痩果の上部の幅が広いためかゴツゴツと一つ一つが窮屈そうに並んで見える。
(2017年10月上旬、上2枚)花後の若い果実と冠毛の様子。
冠毛はカントウヨメナと同じくらいと短いですが、写真のものはけっこうその中では長めかも。
痩果の様子。
(2017年10月上旬)
名前の由来は漢字で柚香菊と書くように、葉に柚子に似た香りがあるということからなのですが、今一つ感じたことはありません。見た印象は脱力系のカントウヨメナに対して草姿も花弁もシャキンとして花色も爽やかで、香りは感じずとも不思議とユウガギクという名前が似合っている気がします。
(追加画像)
10月上旬。
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(2017年4月中旬)鉢植えのユウガギク。
2年目(3年目だったかな?)の春の様子。
(2017年5月中旬)
(2017年6月中旬)
左の2鉢はカントウヨメナ。中央がユウガギク。
(2017年9月中旬)
鉢植えのユウガギク。花は7月下旬には咲き始めています。
風が吹いても同じように育てているカントウヨメナやヨメナと違い、茎は直立したままです。(一本倒れてますが。)
(追記:この後の10月上旬の様子は記事の途中に追加してあります。)
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