カントウヨメナ Aster yomena var. dentatus
(2016~2019の観察記事を踏まえまとめ直しました。それぞれの記事は下げました。)
畦道などの道端に咲く花で、ヨメナの変種。
名前にカントウと付くように分布は東日本とされます。対してヨメナは、西日本に分布するとされますが、身近でヨメナが見られるように、明確な区分というより、それぞれの地域に多いという意味と捉えた方がいいのかもしれないと思っています。
(2016年7月後半)
花期は晩秋がピークですが、7月くらいから咲くものも見かけます。(そのまま10月くらいまで咲き続けます。)
定規の位置が悪いですが、だいたい早咲きのものは花径2.5cm前後でやや小型に思います。時期的な影響か環境によるものかはわかりません。
最盛期に見かける花などは花径3.5cm以上(4.0cmくらいまで)のも普通に見かけます。
筒状花が咲き進んでくると舌状花がやや反ります。
草姿ははじめ直立するものの、倒れやすいので、花期頃には倒れているか環境によっては斜上。
頭花の様子は、ヨメナとほとんど同じなので花だけ見て見分けるのは難しいです。
一応、総苞の様子。
鋸歯はシャープで尖る傾向があります。
対するヨメナの鋸歯はユウガギクに近い感じで、大抵は丸みがある鋸歯をしています。
葉の裏の様子。疎らに毛が生えているようです。
鋸歯以外のヨメナとの葉の様子の違いでは、葉の皺具合と若い葉の巻き方に、個人的な観察では差がみられました。
(カントウヨメナの葉)
ヨメナの葉と比較して、葉脈の皺が目立つのは側脈までで、比較的、平坦な様子。
(ヨメナの葉)
細脈までが比較的窪みが目立ち、シワっぽく感じます。
(カントウヨメナの若い葉)
若い葉の縁が内に巻いています。
(ヨメナの若い葉)
ヨメナでは、出始めたばかりの小さい葉は内に巻いているものの、次の段階の若い葉の縁は、一旦、外に巻いていました。
その後、成葉と言える段階では、カントウヨメナと同じように平坦か、内に巻き(折れ)ます。
(ただし、その後の観察ではカントウヨメナでも縁(ごく狭い幅)が外に一時的に巻くようになる様子もみられました。)
冠毛は0.25mm程度とされ、とても短いです。
若い果実と熟した果実。
冠毛はヨメナ(0.5mm程度とされる)のように長くなく、半分程度しかないのが特徴。
(比較用にヨメナの画像)
写真のようにヨメナはカントウヨメナとは違い、見た目にフサフサ感があります。
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