クチナシ Gardenia jasminoides
公園や庭木として見かけるアカネ科の常緑低木。
ですが、どちらかというと園芸品種のヤエクチナシ(別名オオヤエクチナシ)の方が見かける機会は多いかも。(後半にちょっとだけ画像有り。)
6~7月に甘い香りのする花を枝先に咲かせます。今年は見かけるのがちょっと早いような気がします。ここの株だけかもしれませんが。
花冠は白色で通常6裂。棍棒状の大きな雌しべの柱頭が目をひきます。
雄しべは6本で、長い葯が花冠の裂片と互い違いに配置されてます。
花径は6cm前後といったところ。
横から見ると長い萼片が花冠の筒部を取り囲むようにあります。
葉は長楕円形から倒披針形。葉先が少し伸びているものが多い。葉縁は全縁で外に少し巻いているようです。付き方は対生。
葉表は光沢があります。
両面とも無毛です。
葉の長さはだいたい平均的に感じた写真のもので6.5cmほどでした。
果実の写真など昔撮ったものがあった気がしましたが、見つからないのでまた果実期にでも見てみようと思います。
(2017年7月中旬)こちらはヤエクチナシ(G. j. 'Flore-pleno')です。
今シーズンはまだ開花がなかったので昨年の写真です。
(2017年7月中旬)
花径は10cm近くあり、普通のクチナシよりだいぶ大きく八重咲きということもあり見ごたえあります。
別名ではオオヤエクチナシとも呼ばれます。というよりこれまでオオヤエクチナシと呼んでましたが、Ylistではオオヤエクチナシはヤエクチナシの別名とされていたので、ただ単にヤエクチナシと呼ぶことにしようと思うのですが、考えて見るとこの大きな八重咲きの花とコクチナシ(var. radicans)の八重咲きは見かけるものの、普通のクチナシサイズの八重は見かけないし実際なさそうなので、なるほど、あえて「オオ」いらないのかも。
葉も平気的に大きく、普通に10cm以上の葉があります。