アオウキクサ Lemna aoukikusa
水田などでよく見かけるサトイモ科の浮遊植物。
苞葉の中に雄しべ2個と雌しべ1個だけからなる花があるそうです。
一応、矢印の部分にあるのはそれぞれ雄しべ(紫色)、雌しべ(白色)ですが、苞葉の様子もわからなければ、雄しべが2個+雌しべ1個と揃った状態も確認できていません。
こちらの画像では1本の雄しべと同じ位置に透明な雌しべらしきがあるようにも見えますが、もう1本の雄しべが確認できません。1本ということもあるのか、もう1本はどこか写らないところに隠れているのか・・・。
こちらでは上部に雌しべだけが見えます。ちょっと離れて丸いものが見えますが雄しべの葯でしょうか。距離感が気になります。
ところで、花期は8~10月という解説が一般的のようですが、8月では水田に水がなさそうですし、水田のもので花を見るのは難しいということなんでしょうか。
この植物自体は栄養繁殖でどんどん増えるので、花がなくとも育つのでしょうけどどういうことなんだろう。
まだ6月下旬なのでいま咲いているのはずいぶん早いようです。アオウキクサでないということもあるのでしょうか。
葉のように見えるのは葉状体と呼ばれ、葉でもあり、茎でもあるといったところ。
3脈があるとも言われますが、そのあたりも確認できません。
それぞれの葉状体から根は一本ずつ生えています。
根鞘の基部に翼があるというのが似た仲間との見分けポイントだそうですが、この写真に写っている根の基部にある「なにか」がそれでしょうか。
根の基部に何かあるのは確かなのですが、それが根鞘なのか、翼なのかわかりません。
右の方の新しい根の基部寄りは透明なものが取り巻いていますが、それが根鞘のような気がします。(2段階に括れて見えるので、どこまでがそれかわかりませんが。)
だとしたら、成長した状態では根鞘は落ちてしまっていたりするのでしょうか。
こちらでは透明ではないですが、取り巻いたものがのこっています。
その基部の周囲にあるのが翼?
撮り方の問題か、そもそも何もないように見えることもありました。
根の先端が鋭頭というのも特徴らしいですが、かなり拡大してますが判断できそうにありません。
葉状体の合間に褐色のものが見えますが、これは種子なのか果実なのかどうなのか。
ということで「なんでしょうか」ばかりになりましたが、いろいろ調べても解説文だけで具体的な様子の情報がほとんどないようですし、手持ちのカメラの性能で細部がよく確認できそうにもありません。
とりあえず、花付きがいいことや、常緑ではないと思われること、根鞘やその基部にある翼がどういった様子かよくわかりませんが、何かがあるのは確かなことから、アオウキクサであろうということで載せておきます。