セイヨウフウチョウソウ Tarenaya hassleriana
川辺の草地に咲いていた花。
園芸的にはクレオメと旧属名で呼ばれていることが多いです。
ぽつんと一株だけ、かなり丈のある草たちに囲まれて咲いていました。
茎頂の総状花序に花を多数咲かせます。
まだ咲き始めで花序は短めですが、これから咲き進むとぐんぐん伸びていきます。
花はかなり個性的な様子をしています。花弁を中心に撮ろうとすると雄しべ雌しべが入らないくらい長いです。
花弁は4枚で上側に並び、舷部は卵形で爪部はかなり細くて柄のようなっています。
開花直前の蕾の様子も個性的。雄しべや雌しべの先端が花弁に収納されています。
雌しべの先端に柱頭がありますが、そのすぐ下の少し膨らんだ部分が子房で、子房の下には長い子房柄があります。
全体の長さは5.5cmほどで、雄しべもほぼ同じ長さ。
雄しべの葯の長さは7mmくらい。
下の方に雌しべも写っていますが、雌しべの子房もほぼ同じくらい。
花糸と子房柄の基部の様子。
萼片は4枚で強く反り、縁には短い腺毛がある。
花柄や軸にも腺毛がある。短い腺毛に混じって長い毛も疎らにあり、先が腺になっていたりいなかったり。
花柄の基部には苞葉が1枚ずつ付く。
茎の毛の様子も同じような感じ。
葉柄の基部には針状の白っぽい托葉がある。
茎の上部につく葉は3小葉。
さらに下では5小葉。
もっと下の方につく葉では7小葉と増えていました。
葉裏には茎などと同じような腺毛がありました