シナノキ Tilia japonica
公園で見かけたアオイ科落葉高木の花。
手の届く位置では花があまりありませんでしたが、けっこう高い位置ではたくさん咲いていました。
花は真っ白でなく乳白色でやや黄色味があります。
多数の長い雄しべが目立ち、ちょっとボタンヅルのような雰囲気。
花弁、萼片各5枚に加え、花弁よりややほっそりした花弁状の仮雄しべも5枚ありますが、花弁に収まるように同じ配置にあるので見えにくいです。(よく見るとちょっとズレているものが見えます。)
萼の様子。
花径は1.3cmくらい。
花序は集散花序で垂れ下がる。
花序柄の基部寄りには下半分が花序の柄と合着した、特徴的な総苞があります。
(5月中旬)
蕾の時の花序をみると小苞もあったようです。
葉の様子。葉は心形で緑色は濃く表面はやや艶やか。
葉縁には鋸歯が並びます。
葉身は写真のもので9~10cmくらい。
葉裏の脈腋に褐色の毛が束になっています。
葉は互生。枝は無毛で皮目がある。
樹皮は縦にひび割れ剥離している。